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集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか 理不尽な服従と自発的人助けの心理学

中公新書 2851

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-12-102851-8
4-12-102851-1
税込価格 1,166円
頁数・縦 266P 18cm

商品内容

要旨

組織の不祥事が報道されると「自分なら絶対にやらない」と思う。だが、いざ当事者になると、個人ならしない悪事でも多くの人は不承不承、あるいは平気でしてしまう。なぜ集団になると、簡単に同調・迎合し、服従してしまうのか。著者は同調や服従に関する有名な実験の日本版を実施し、その心理を探る。一方でタイタニック遭難など、緊急時に助け合い、力を発揮するのも集団の特性である。集団の光と闇を解明する試み。

目次

序章 集団とは何か
第1章 わが国で行われた服従実験で明らかになったことは何か
第2章 服従の理由は?第三者の感想は?実験の問題点は?
第3章 同調行動はなぜ起きるのか
第4章 現代日本人の同調の特色は何か
第5章 同調行動はどのように拡散するのか
第6章 緊急事態では人は理性的に振る舞うのか
第7章 航空機事故発生時の機内で人々はどのように行動したのか
終章 集団の光と影に何が影響するか

出版社・メーカーコメント

企業不祥事が報道されると、「自分だったら絶対にやらないのに」と思う。だが、実際にその立場になると、個人ならば絶対にしない悪事でも多くの人は不承不承あるいは平気でやってしまう。人はなぜ集団になると、簡単に同調・迎合し、服従してしまうのか。著者は、有名な服従実験や同調実験の日本版を実施、その心理構造を探る。一方、タイタニック号遭難など、緊急時に助け合い、力を発揮するのも集団の特性である。集団の光と闇を解明する。

著者紹介

釘原 直樹 (クギハラ ナオキ)  
1952年、福岡県生まれ。1975年熊本大学教育学部卒業、1982年九州大学大学院教育学研究科博士後期課程(教育心理学専攻)満期退学。大阪大学人間科学部助手、九州工業大学工学部教授、大阪大学人間科学研究科教授等を経る。大阪大学名誉教授。博士(教育心理学)。専攻・社会心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)