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沢田研二の音楽を聴く 1980−1985

出版社名 日刊現代
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-06-539434-2
4-06-539434-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 242P 19cm

商品内容

要旨

ロックンロール×ニューウェーブ×歌謡曲―あらゆる音楽要素をごちゃ混ぜにした世界最先端サウンドとパフォーマンス、そしてファッションが世の中をあっと言わせ続けた、それはもう「創造しい」6年間―。「大衆性」と「実験性」両立への挑戦に溢れた「沢田研二1980‐1985」の軌跡と奇跡に迫る、ヴィヴィッドな「色つき」音楽クロニクル!

目次

序章 なぜ「沢田研二の音楽を聴く 1980‐1985」なのか
1980年の沢田研二(シングル『TOKIO』
アルバム『TOKIO』 ほか)
1981年の沢田研二(シングル『渚のラブレター』
アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』 ほか)
1982年の沢田研二(シングル『麗人』
アルバム『THE TIGERS 1982』 ほか)
1983年の沢田研二(シングル『背中まで45分』
シングル『銀河旅行』 ほか)
1984年と1985年の沢田研二(シングル『どん底』
シングル『渡り鳥 はぐれ鳥』 ほか)
終章 「沢田研二1980‐1985」とは何だったのか

出版社・メーカーコメント

1967(昭和42)年にザ・タイガースのボーカルとしてデビューしてから58年も経ったれ令和の今、一種の「沢田研二ブーム」が起きている。今年で77歳。いわゆる後期高齢者いわゆる後期高齢者になってもライブにこだわり、元気にロックンロールしている姿が、同世代から若い世代までの広い支持を集め、ライブ会場はいつも満員だ。また「沢田研二論」も、あらゆるメディアで取り上げられ続け、関連本も多く出版されてきたが、その多くは「人間・沢田研二論」ばかり。ジュリーの人間としての魅力やすごみ(ちょっとエグみ)はよく分かるが、「音楽論も、もっとちゃんと語ったれや」という気持ちが、音楽評論家として、ふつふつと湧き上がった!「TOKIO」のワクワクするイントロ、「渚のラブレター」(アルバムバージョン)の突き抜けるような名唱、「晴れのちBLUE BOY」のパンクな実験性−−そんな話をしたい。誰も語らないなら、スージー鈴木が語るしかない! 沢田研二の「黄金時代」といえば「時の過ぎゆくままに」(75年)や「勝手にしやがれ」(77年)など数々のヒット曲を生んだ「1975−1979」となるだろう。しかし、脂の乗り切った30代の沢田研二が、さまざまな若い才能とのコラボレーションを通じて、スリリングでパンクな戦いを重ねていた時代、「1980−1985」にこそ、この上ない魅力が詰まっている。 キラキラした若い才能−−佐野元春をはじめ、糸井重里、伊藤銀次、後藤次利、大沢誉志幸、銀色夏生、大村雅朗、秋元康……80年代に頭角を現した後のビッグネームたち。70年代と打って変わり、デカダンスを突き詰めた井上陽水といち早くタッグを組み、80年代の第2次ブームのきっかけを生み出したりもする。いわば沢田研二プロジェクトから、80年代後半の音楽シーン、さらには90年代、00年代を席巻した「J−POP」が生まれたといっても、決して過言ではないのだ。1980年から85年の計6年間に残した全シングル、全アルバムを網羅し、同期間に再結成されたザ・タイガースの作品も併せて論評していく。さあ、ゴールデンウィークは音楽家・沢田研二の「黄金時代」にどっぷり浸ってみよう!

著者紹介

スージー鈴木 (スージースズキ)  
1966年、大阪府東大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、2021年、55歳を機に同社を早期退職。昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広いジャンルの楽曲を、社会的な視点からも読み解く。ラジオDJとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)