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日本人拉致

岩波新書 新赤版 2064

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-00-432064-7
4-00-432064-X
税込価格 1,034円
頁数・縦 212,3P 18cm

商品内容

要旨

「日本に戻ったら、そのまま日本で暮らすべきだよ」突如自由を奪われ、独裁体制下で生きた二四年。北朝鮮からの帰国を後押ししたのは、現地に暮らすある人の言葉だった。私はなぜ拉致されたのか?「マインドコントロール」「革命教育」の現実とは。国家に生を翻弄された当事者が知り得たすべてを記す。

目次

1 問題は決して「解決済み」ではない(「八人死亡」は事実か
変遷する説明―横田めぐみさんをめぐって)
2 日本人拉致の本当の目的(直接の目的は何だったのか
世界各地で発生した事件)
3 拉致は北朝鮮に何をもたらしたのか(果たされなかった目的
まず「拉致」ありきの発想
計画を頓挫させたもの)
4 変容する思想教育(工作員育成のための「マインドコントロール」術
育成放棄後の思想統制)
5 独裁下を生きるということ―私に与えられた「革命任務」(一二人の工作員に日本語を教える
書庫での発見
異質な任務
動き出した事態)

出版社・メーカーコメント

突如自由を奪われ、独裁体制下で生きた二四年。北朝鮮からの「帰国」を後押ししたのは、現地に暮らすある人の言葉だった−−。私はなぜ拉致されたのか。「マインドコントロール」「革命教育」の現実は。国家に生を翻弄された当事者自らが未解決事件の本質をえがく。重層的な人権問題として拉致を捉えなおす決定版。

著者紹介

蓮池 薫 (ハスイケ カオル)  
1957年、新潟県柏崎市生まれ。新潟産業大学特任教授。中央大学法学部3年在学中の1978年に拉致され、24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。帰国後、同大学に復学し卒業。拉致問題の啓発と解決のため、講演活動やメディア発信を積極的に行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)