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知れば知るほど泣ける三島由紀夫

宝島SUGOI文庫 Dへ−1−42

出版社名 宝島社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-299-06701-2
4-299-06701-0
税込価格 990円
頁数・縦 233P 16cm

商品内容

要旨

2025年は三島由紀夫の生誕100年にあたる。大正14年生まれ、翌年に昭和が始まる。三島の人生は、まさに昭和と共にあった。祖母に溺愛されながら幼少期を過ごし、小学校から学習院。体が弱く、入営しても結核を疑われ「即日帰郷」。戦後は一時大蔵省に勤めるが、小説家を目指して辞職。そして、『潮騒』『金閣寺』『美徳のよろめき』などでベストセラー作家となるが、最後は市ヶ谷駐屯地で壮絶な死を遂げた。昭和が生み出した天才作家の生きざまを43の物語で紹介する。

目次

第一章 三島由紀夫の戦前(三島由紀夫(平岡公威)の幼少期 祖母の過剰な愛情に仮面をかぶることを憶えた公威
幼少期2 病弱でやせっぽちの体と、秘めた心の強さを持った公威 ほか)
第二章 三島由紀夫の戦後(友人の妹に失恋した三島 結婚を意識した相手だったが、三島は逡巡してしまった
妹の死 「お兄ちやま、ありがたう」に三島は号泣した ほか)
第三章 知れば知るほど泣ける三島由紀夫(映画初出演 監督のはげしい罵倒と事故 それでもめげなかった三島
映画『憂国』 三島が書かなかった壮絶な撮影現場 ほか)
第四章 知られざる三島由紀夫の素顔(非暴力 暴力を使わない暴力主義者
家族思い 死にあたって、子どもたちのその後を委ねた一通の手紙 ほか)
第五章 三島由紀夫の死(生と死 戦争で訪れるはずだった死は終戦とともに消え去ってしまった
二・二六事件 『英霊の聲』が三島の魂に与えた深淵な影響 ほか)

出版社・メーカーコメント

2025年は、昭和が始まって100年です。また、三島由紀夫が生まれて100年になります。昭和の時代でもっとも華やかで、もっともセンセーショナルな作家が三島由紀夫でした。昭和を代表する作家の一人です。その三島由紀夫の少年時代は、異常な家庭環境に育ちながら、頭脳は誰よりも鋭く、文才も輝かしいものでした。しかし、その家庭環境がのちの三島由紀夫の行動を規定していきます。それは、ある時には幼稚に見え、ある時には大胆に見えます。その三島由紀夫の半生を追いながら、その深い孤独に迫ります。オール書き下ろしです。