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60年代ポップ少年

中公文庫 か98−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-12-207651-8
4-12-207651-X
税込価格 1,210円
頁数・縦 379P 16cm

商品内容

要旨

坂本九、「SFマガジン」、ビートルズ武道館公演、ジャズ喫茶、代ゼミ、全共闘…。一九六〇年代、すべては「ポップ」だった。戦後もっとも濃密な十年間を、もっとも多感な十代に過ごした著者が、時代の熱気とともに綴った等身大のクロニクル。文庫化にあたり、七〇年代以降の「ポップ少年のその後」を綴る新章を増補。

目次

春の雪は学生食堂とキャビアの呪いなのか。
十月、たそがれのバリケード。気がつくと、たった一人だ。
一九六〇年、ネギの町で初めてポップと出会った。
ひとりぼっちのツイストと暴力教室。
漣健児と「ミュージック・ライフ」の時代。
キューバ危機だけど、早く早くお便りネ。
放課後だけはファイティング原田のように。
人気投票と「下を向いて歩こう」というマイナー嗜好癖。
SFマガジンと馬込銀座の本屋で出会った。
僕は悲しき少年兵だったのか。
アイビー小僧から熱帯画家になった福田くん。
僕に貸本マンガと永島慎二を教えてくれた小柳くん。
新宿風月堂でお喋りしていたら、二人とも三流マンガ誌の編集者になっていた。
映画を観るならフランス映画だった、あの頃。
新宿と吉祥寺。高校生の街歩きは危険がいっぱい。
〓という字に少年の妄想はさらに拡がる。
いじけて、すねて、ボートだけを漕いでいた。
ジャズを聴くならジャズ喫茶。渋谷DUETと京都しあんくれーる。
最果ての街、稚内のジャズ喫茶にいた少年兵たち。
ビートルズ来日。あのとき日本武道館の楽屋口で何があったのか。〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

坂本九、「SFマガジン」、ビートルズ武道館公演、ジャズ喫茶、代ゼミ、全共闘……。誰もが時代の目撃者となった一九六〇年代、すべては「ポップ」だった。

著者紹介

亀和田 武 (カメワダ タケシ)  
1949年栃木県生まれ。成蹊大学卒。「劇画アリス」編集長などを経て、フリーに。82年『まだ地上的な天使』でデビュー。90年代にはTBS「スーパーワイド」などテレビ番組の司会者も務める。2009年『どうして僕はきょうも競馬場に』でJRA賞馬事文化賞を受賞。各誌で、テレビ評、雑誌評などのコラムを連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)