日曜日の文芸クラブ
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2025年5月 |
ISBNコード |
978-4-06-539061-0
(4-06-539061-3) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 158P 20cm |
NetGalley 会員レビュー
おすすめ度 文章を書くことに対して肩肘張ってカッコつけようとばかりしていたけれど、この本を読んでその緊張から少し解放された気分になった。優しく教わるだけでなく、読んでいるとワクワクして楽しくなる。言葉で表現することは難しくもあり面白くもあるのだな。子どもの頃に何度も書いた読書感想文。「誰に宛てて書こう」なんて考えもしなかった。そんな発想で書いていたら、きっとそこまで苦痛にならずに芯もブレずに書けたんじゃないだろうか。あとは、小説での書かない部分。私はそこを想像しながら読んでいくのがとっても好きで、そこがカチリと噛み合う作品に出会えるともう嬉しくなってしまう。読み手側の指南書にも繋がるような一冊だ。
おすすめ度 読んでみると、文章を書くのは簡単に思えてくるくらい軽やかで心地好い内容でした。詩の部分は詩の授業の導入にも使いたいし、感想文の部分は書き方指導の参考にもなるし、児童書にするのがもったいないほどです。先生方にも読んでもらいたい。猫のノートが気になりました。私も見かけたら絶対に買ってしまいます。
おすすめ度 綴られている言葉が優しくて、読んでいて心地いい。イメージとして、教室で先生が穏やかな笑顔を浮かべて生徒たちに教えている、そんな語りです。声に出して読みたくなるリズムのよさで、とても好きだなと感じました。教えてくださる内容もとてもあたたかくて、「書いてみようかな」という気持ちになったり、「リスペクトを忘れないようにしよう」と思わせてくれて、すごくいいなと思いました。子どもでも大人でも、心にプラスの影響を与えてくれる素敵な本だと思います。 上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ) NetGalleyとは、本を応援するWEBサイトです。 |
出版社・メーカーコメント
2024年度より小学校教科書に書き下ろし小説が掲載される小手鞠るい氏による文章教室。若いときからやなせたかし氏に詩の才能を認められ、その後作家となった小手鞠るい氏だから書ける、読む人の心を動かす詩、感想文、小説を書く方法。短いものから長いものへ、ちょっと面白かったこと、心が動いたことを、自分の知っている言葉で詩にしてみる。次は、気軽な短い日記をつけてみる、作家への手紙を書くように感想文を書いてみる、そして自分のことを小説に・・・と、順を追って階段を上るように文章術を楽しく面白く発展させていきます。有名な作家の詩や日記から学生たちの作品まで、小手鞠氏が選考委員をつとめた感想文や大学の講義で提出された小説などの例も多く出して解説。感想文が苦手な子どもからプロの小説家を目指す人まで、やさしい言葉で面白く読めて、とても実践的、具体的なアドバイス、書けるようになるコツが満載で、文章を書くことが楽しく、また苦手意識がなくなります。「ちょっとおもしろかったこと、ちょっと心が動いたこと。ちょっと素敵だなと思ったこと。ある日、みつけたちょっと素敵なことば。そんなささいなことでいいんです。『このあいだ、こんなことがあったんだよ』って、誰かに話して聞かせるようにして、できれば会話も入れて。」「頭で考えて、ことばを選ばないことです。ー中略ーたいせつなのは浮かんできたとき『それをつかまえること』です。つかまえて書いてみてから、『ああでもない、こうでもない』と考えてみてください」本文より。1章・詩は野原から生まれる ーー面白かったこと、心が動いたことを、2章・日記は歴史の1ページ ーー日記帳を喜ばせるように、3章・感想文は手紙 ーーあらすじはかかない、4章・物語を書く喜びと悲しみ ーー制約を与えて書くなど。各章おわりにQ&Aや小手鞠るい流創作ノート術などさらに実践的なコラムも掲載。やなせたかし先生にかつて頂いたという詩のアドバイスも必読です。