• 本

漂着物、または見捨てられたものたち

出版社名 東京創元社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-488-01149-9
4-488-01149-7
税込価格 2,970円
頁数・縦 277P 20cm

商品内容

要旨

寄せては返す、波と幻。巨大なアンテナ設備の近くにある家で、幼い娘を育てる父親が体験する数々の異変(「アンテナ」)、なにげなく漂着物を砂浜に埋めたことで老夫婦が巻きこまれる思わぬ事態(表題作)、中年になり帰郷した男が振り返る、キャンプ場で姉と過ごした子供時代のあれこれ(「海辺のうた」)…海沿いに点在する無人の家、大潮の日にだけ行ける入り江、漂着物が絶えず流れ着く砂浜、さびれたキャンプ場…英国コーンウォールの海辺に見られるありふれた場所では、ふとしたはずみに幻めいた現象が起こり、もの哀しくも美しい物語がいくつも紡がれる。現実と幻想の境目で生まれた、いずれも忘れがたき13の短編を収録。サマセット・モーム賞受賞作『潜水鐘に乗って』に続く、珠玉の第二短編集。

出版社・メーカーコメント

海沿いに点在する無人の家、潮に洗われる洞穴のある岩場、古びた塩の貯蔵小屋、漂着物が絶えず流れ着く砂浜、さびれたオートキャンプ場……英国コーンウォールの海辺に見られるありふれた場所では、ふとしたはずみに幻めいた現象が起こり、もの哀しくも美しい物語がいくつも生み出される。サマセット・モーム賞&ホリヤー・アン・ゴフ賞を受賞した『潜水鐘に乗って』に続く、十三の短編を収録したルーシー・ウッド珠玉の第二作品集。

著者紹介

ウッド,ルーシー (ウッド,ルーシー)   Wood,Lucy
イギリスの作家。コーンウォール出身。デヴォン在住。エクセター大学で文芸創作を学び、修士号を取得。2012年、『潜水鐘に乗って』を刊行しデビュー。同書でサマセット・モーム賞、ホリヤー・アン・ゴフ賞を受賞し、国際IMPACダブリン文学賞、ディラン・トマス賞の候補となったほか、収録短編「精霊たちの家」はBBC短編小説賞の次点に選ばれた
木下 淳子 (キノシタ ジュンコ)  
英米文学翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)