• 本

香港警察東京分室

小学館文庫 つ12−2

出版社名 小学館
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-09-407466-6
4-09-407466-X
税込価格 825円
頁数・縦 349P 15cm

出版社・メーカーコメント

アクション&頭脳戦の警察群像エンタメ!   香港国家安全維持法成立以降、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する−−インターポールを仲介役として締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に新設されたのが「特殊共助係」である。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせる窓際的部署と噂され、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。 初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を捜索し確保すること。彼女の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してきた。対立組織との抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこには思いもよらぬ国家の謀略があった−−。 リアルな社会情勢を背景に、警察官の矜持と信念を描きだす。第169回直木賞ノミネート作。  【編集担当からのおすすめ情報】  まさに手に汗握る、圧巻の警察エンタテインメント。緊迫のアクション満載の描写にページをめくる手は止まりません。一方、その背景として描かれている香港の厳しい情勢は、いままさに起きている現実そのものでもあります。フィクションだと笑うことはできない、いつか日本も陥りかねない危険に警鐘を鳴らします。文庫化にあたり、香港の最先端を知るジャーナリスト・小川善照さんの解説も収録します。