商品内容
要旨 |
善知鳥光はある日突然、死者になった。正確には霊体が抜け、肉体は本人の意思と関係なく動き回るという異常事態に陥ったのだ。霊体モードのまま佇んでいた光に声をかけてきたのはヴァイオリニストの四ノ宮友輝。死者を送る音楽を奏でる才能を見込まれ、死の天使アシュリエルにスカウトされて死神になった四ノ宮は、光に「死者の最期の願いをかなえる」という死神の仕事の手伝いを頼むのだった。一方、魂が抜けてしまった光の体のほうは、すでに何者かに乗っ取られていて…。果たして死神と死者の即席バディは、複雑に絡み合う謎を解くことができるのか? |
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出版社・メーカーコメント
死んだ大学生と兼業死神の音楽家がバディに 善知鳥光(うとう・ひかり)はある日突然、死者になった。正確には霊体が自らの体を抜け出し、肉体だけが光の意志とは関係なく動き回るという、異常事態に見舞われた。そうとは気づかず霊体モードのまま、ある事故現場にたたずんでいた光に、声をかけてきたのはヴァイオリニストの四ノ宮。彼は死者を送る音楽を奏でる楽器「モーリー」を操れることから、死を司る天使・アシュリエルにスカウトされ、死神「アンクー」となったのだという。アンクーの仕事には「死者の言葉を聞き、その最期の願いをかなえる」というものがあり、四ノ宮は特殊な事情で霊体になってしまった〈規格外の死者〉の光に、自分の仕事の手伝いを頼むのだった。 謎の経緯でバディとなった光と四ノ宮。そのさしあたってのミッションは、自殺を企てた中村美奈子という女性の希望を叶えること。霊体となった彼女は、事故現場で光に「鏡を探して」と語ったため、ふたりはその言葉の真意を探ることに。一方、光の魂が抜けた体のほうは、すでに何者かに乗っ取られていた。なぜか中村美奈子の部屋に執着する「光の中身」の正体は誰なのか。複雑に絡み合う謎を、死神と死者のバディは解くことができるのか?