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楽園のアダム

講談社文庫 し111−8

出版社名 講談社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-06-539293-5
4-06-539293-4
税込価格 935円
頁数・縦 387P 15cm

商品内容

要旨

大災厄のため人類は絶滅の危機に瀕したが、カーネと呼ぶ人工知能を開発、その統治により平和を享受していた。十七歳の学生アスムは助教授の惨殺体を発見する。カーネの指示で事件を他言しないように学長から命じられるが、アスムは何者が殺したのか探りはじめる。人類が到達した理想世界に秘された衝撃の結末。

出版社・メーカーコメント

大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしていた。”殺人”などとは無縁の世界、のはずだったーー。〈書評家、驚愕〉(吉田伸子さん)一読驚愕、再読感服!1000年後の地球を舞台にして問われる人間の本質。物語に張り巡らされた小さな棘は、やがて鋭利な刃となって読み手の旨に突き刺さる。(吉田大助さん)世界文学の動向と呼応する、本格ミステリーにして本格にディストピア・ロマンス。真相が開示された瞬間、自分の内なる先入観や思い込みの存在に気付き、打ちひしがれた。大傑作。(円堂都司昭さん)人類が暴力抜きで平和に暮らせる条件とはなんなのか。この物語世界が示す解答にショックを受ける一方、自分は知らないふりをしていただけかもしれないと思った。

著者紹介

周木 律 (シュウキ リツ)  
某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人〜The Book〜』(講談社ノベルス、のち講談社文庫)で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)