• 本

氷柱の声

講談社文庫 く82−3

出版社名 講談社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-06-539840-1
4-06-539840-1
税込価格 660円
頁数・縦 171P 15cm

商品内容

要旨

盛岡に暮らす美術部の高校二年生・伊智花は東日本大震災を経験し、被災県に住むものの被災者とは言えない自分の立場に葛藤する。依頼を受けて被災地を応援する「絆」の絵を描くが、取材する記者は絵よりも「高校生の描く希望」を見ているような気がして―。言えずにいた思いが会話の中で滴りはじめる初小説。

出版社・メーカーコメント

語れないと思っていたこと。言葉にできなかったこと。東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。第165回芥川賞候補作。

著者紹介

くどう れいん (クドウ レイン)  
作家。1994年生まれ。著書に、『あんまりすてきだったから』(第72回小学館児童出版文化賞候補作、ほるぷ出版)などがある。「氷柱の声」(本作)で第165回芥川賞候補となる。現在、文芸誌「群像」(講談社)にてエッセイ「日日是目分量」ほか連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)