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世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

ブルーバックス B−2298

出版社名 講談社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-06-540158-3
4-06-540158-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 366P 18cm

商品内容

要旨

オリンピックではトランスジェンダーの選手が活躍し、大人になる年齢は18歳か20歳か曖昧になり、AIが書いた文章は人間のそれと見分けがつかなくなった。一方で、コロナ禍にできた「新ルール」は迷走を続け、「新たな脅威」としてPFASが世界を席巻し、「新規」の食品や「新手」のハラスメントも次々に現れる―こんな世界だからこそ、人類には基準値が必要なのだ!前作『基準値のからくり』が大好評を博した基準値オタク4人組が、「安全」を求めて悪戦苦闘する人々の営みに再び迫る!

目次

第1章 男と女の基準値 テストステロンルールの迷走
第2章 新型コロナの基準値(1) 「距離と時間」の狂騒曲
第3章 新型コロナの基準値(2) 空気感染とはなんだったのか
第4章 トライアスロンと水浴の基準値 セーヌ川だけが汚いのか
第5章 放射線の基準値 誰が処理水と除去土壌を受け入れるのか
第6章 原子力発電所の基準値 どのくらい安全なら安全なのか
第7章 治水と防潮堤の基準値 科学だけでは決められない
第8章 がん検診の基準値 受けるべきか、受けざるべきか
第9章 PFASの基準値 世界から追われる嫌われ者
第10章 新しい「食」の基準値 コオロギは本当に安全なのか
第11章 AIと個人情報の基準値 自分で基準をつくっていく

出版社・メーカーコメント

男と女はどう線引きすべき? 成人の定義って? 安全な堤防の高さとは? 混迷するボーダレスの時代に基準値の進化は止まらない!

著者紹介

永井 孝志 (ナガイ タカシ)  
農研機構農業環境研究部門上級研究員。1976年北海道生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。博士(理学)。専門は化学物質の環境リスク評価、農業のリスクマネジメント
村上 道夫 (ムラカミ ミチオ)  
大阪大学感染症総合教育研究拠点教授。1978年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。専門はリスク学、環境学、衛生工学、災害公衆衛生
小野 恭子 (オノ キョウコ)  
産業技術総合研究所研究戦略本部サーキュラーテクノロジー実装研究センター副研究センター長。1973年新潟県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。専門は化学物質リスク評価・管理
岸本 充生 (キシモト アツオ)  
大阪大学D3センター教授、同大社会技術共創研究センター長。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。専門はリスク学、政策評価。地元ではPTA会長と自治会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)