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天下の値段 享保のデリバティブ

出版社名 文藝春秋
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-16-392002-3
4-16-392002-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 415P 19cm

商品内容

要旨

天下の台所―大坂堂島には全国から米が集まり、日々、値が付けられ膨大な取引がされていた。特に盛んだったのが、先々の米価を扱う先物取引。商人たちは紙と筆と頭脳を用い、利鞘の多寡で泣いたり笑ったり。一方の江戸では、将軍吉宗、幕閣たちが忸怩たる思いを抱いていた。米価の変動はすなわち武士の年貢収入の変動であり、あろうことか、それらを商人たちが意のままに決めている。そんな不実の商いは許すまじ、と堂島を支配すべく動き出すのだが…。市場の自治を守らんとする大坂商人たちと、武士の誇り(とお金)を懸けた江戸幕府との究極の頭脳戦!

著者紹介

門井 慶喜 (カドイ ヨシノブ)  
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年に「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。18年に『銀河鉄道の父』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)