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血、パン、詩。

新版

出版社名 晶文社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-7949-8007-6
4-7949-8007-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 373P 19cm

商品内容

要旨

女は、女であることによってのみ抑圧されるのではない。おどろくべき高まりとひろがりをみせた70年代アメリカのフェミニズム。しかしそのなかでなお、黒人および少数民族の女性とレズビアンたちは、人種主義と異性愛制度のもとで沈黙を強いられてきた。ユダヤ系白人のフェミニスト詩人としての自らのアイデンティティをつきつめ、「私」と「あなた」をへだてているものと両者が共有しているものをひとつひとつ吟味しながら、新たなフェミニズムへの道を探る。シャープでしなやかな思考に貫かれた79‐85年論集。

目次

1 女は何を知る必要があるか
2 ロレイン・ハンスベリという難問
3 強制的異性愛とレズビアン存在
4 不服従と女性学
5 もっとフェミニズム批評を
6 根っこの裂け目―ユダヤ人アイデンティティ
7 アウトサイダーの目
8 記憶喪失に抵抗する―歴史と個人の生活
9 「あそこへ行く」ことと、ここにいること
10 北アメリカの視野狭窄
11 血、パン、詩。―詩人の位置
12 女性の大学の魂
13 大学社会でのレズビアンの不可視性
14 もし他者とともにでないとしたら?
15 位置の政治学のための覚え書

著者紹介

リッチ,アドリエンヌ (リッチ,アドリエンヌ)   Rich,Adrienne
1929‐2012年。ボルティモア生まれ。現代アメリカを代表する詩人、フェミニスト批評家。ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ在学中に、詩集『世界の変化』(イエール青年詩人賞受賞)で詩人としてデビュー。60年代初頭以降、母性、セクシュアリティ、人種差別、反ユダヤ主義、戦争などの問題を探求する詩や論考において、個人的なものと政治的なものを結びつけることにこだわった。ルース・リリー賞、全米図書賞、ラナン財団生涯功労賞、マッカーサー・フェローなど受賞多数
大島 かおり (オオシマ カオリ)  
1931‐2018年。東京女子大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)