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柳宗悦 美を生きた宗教哲学者

NHKブックス 1296

出版社名 NHK出版
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-14-091296-6
4-14-091296-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 337P 19cm

商品内容

要旨

「宗教哲学者・柳宗悦」とは何者か。民衆の日常で使われていた雑器を「民藝」と名付け、その美の中に救いを見出した柳宗悦。彼は、のちに「南無阿弥陀仏」という名号にさえ「言葉の民藝」としての美と救いを見出すまでに至った。なぜ民藝に究極の美を見たのか。なぜ民藝と宗教が結び付いた哲学を生み出し得たのか。文学・哲学・宗教など様々な分野の人物と交流のあった生涯と、彼の代表作から、その思想を鮮やかに描き出す。

目次

第1部 前半生(柳宗悦の原点―目には見えないもの
神の探究―宗教哲学という道
朝鮮の友へ―美は心と心をつなぎ直す
木喰仏―美と信は一つである
民藝誕生―名もなきものに美は宿る
日本民藝館―美は人々を待っている)
第2部 後半生(琉球の富―民藝新生のとき
手仕事の意味―真の美を生み出すもの
美の法門―救いは誰にも開かれている
南無阿弥陀仏―祈りのなかで生きる
心偈―求道の言葉
柳宗悦の悲願―美に生かされる)

出版社・メーカーコメント

民衆の日常で使われていた雑器を「民藝」と名付け、その美の中に「救い」を見出した柳宗悦。なぜ柳は民藝に究極の美を見いだしたのか、なぜ美は人を癒やし、救いへと導くのか。その生涯と代表作を時系列で追い、近年知られるような美術評論家としてではなく、宗教哲学者としての全体像を描く。

著者紹介

若松 英輔 (ワカマツ エイスケ)  
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)