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弁護士不足 日本を支える法的インフラの危機

ちくま新書 1877

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-480-07707-3
4-480-07707-3
税込価格 1,056円
頁数・縦 265P 18cm

商品内容

要旨

リーガル・リテラシーを用いてあらゆる課題や実務に対応する弁護士は、社会インフラの要である。ときにこの国の形を整え、またビジネスの現場で攻守にわたり力を発揮する。しかしこの人材が質・量ともに危機的な状況である。本書では、ロースクール・司法試験という人材の供給過程を徹底的に検証する。彼らが支えるべき経済や社会のあらゆる活動―経営、組織内法務、国際取引、AI、テクノロジー、地方など、主に法廷外での活躍の必要性と可能性を洗い出し、アップデートする。

目次

第1章 「弁護士不足」とはどういうことか(なぜ実務法曹志望者が減少しているのか
法学の存在意義と役割を考える
司法試験志望者数が減少している理由
社会の中のリーガル・リテラシー
多様な人材を集めるための方策
制度設計はどうあるべきか)
第2章 法曹養成改革のタテマエと現実(平成の司法制度改革のもくろみ
内輪からの反対と抵抗
迷走する政府の対応
現在の法曹養成制度の問題点
国際法務戦略の視点からの問題点
法曹の質と数を確保するには―利用者視点から)
第3章 弁護士ができる仕事、弁護士という人材(AI時代に必須のリーガル・リテラシー
弁護士はビジネスの世界でも活躍できる
法とテクノロジーの交差点 AIが拓く弁護士の新たな可能性
企業内弁護士のニーズは右肩上がり
「必要とされる」地方での弁護士
弁護士はルールメーカーになれるのか)

出版社・メーカーコメント

社会・経済を法的に支える専門職の弁護士が足りない。ロースクール・司法試験という人材養成課程の失敗に着目し、そのマーケットや仕事の本質も含め検証する。

著者紹介

内田 貴 (ウチダ タカシ)  
東京大学名誉教授、弁護士。専門は民法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)