• 本

虎ハンターの美学

出版社名 玄光社
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-7683-2001-3
4-7683-2001-5
税込価格 2,420円
頁数・縦 287P 19cm

商品内容

要旨

虎ハンターとして生き抜いた小林邦昭のレスラー人生。

目次

はじめに 本書を「追悼本」として書かなかった理由
写真で振り返る 虎ハンター小林邦昭ヒストリー 写真提供:小林邦昭
巻頭対談〜小林邦昭×初代タイガーマスク 佐山サトル
第1章 虎ハンター紀元前 生い立ち〜新日本若手時代
第2章 メキシコ遠征で残した実績
第3章 タイガーマスクのライバルとして
第4章 ジャパンプロレス設立から全日本参戦
第5章 誠心会館との抗争。そして平成維震軍へ
第6章 佐山との再会。ダンディズムに殉じた引退
第7章 猪木のパネルを外した真相と思い
特別手記 齋藤彰俊「あなたとの出逢いは、自分の人生にとって『宝』でした。」
あとがきに代えて 私が愛した小林邦昭に伝えられなかったこと
小林邦昭VS佐山聡/初代タイガーマスク シングルマッチ全戦績

出版社・メーカーコメント

本当のストロングスタイルをやったのは小林さんだけです−−初代タイガーマスク 佐山サトル金曜8時にプロレスブームを巻き起こした時代のアイコン、初代タイガーマスク(佐山サトル)。小林邦昭はこのプロレス界最大のベビーフェイス、タイガーのマスクを剥いだ男として一夜にして大ヒールとなる。その後、長州力率いる維新軍に所属。タイガーマスクの引退と共に全日本プロレスに参戦。2代目タイガーマスク(三沢光晴)とも対戦。新日本プロレス復帰後も東京ドームで獣神ライガー(のちの獣神サンダーライガー)のデビュー戦の相手を務め、誠心会館との抗争を経て平成維震軍に参加するなど、中堅レスラーに甘んじず、昭和から平成まで自らの力でポジションを切り拓いてきた。元『週刊プロレス』記者の鈴木健.txtが小林邦昭にプロレス前夜から選手時代、そして引退後の活動まで数々の名勝負やエピソード、様々な噂の真偽を聞いた。その取材ノートをベースに丹念な取材で寡黙な男・小林邦昭のレスラー人生をまとめあげた。本書『虎ハンターの美学』は、追悼本ではありません。当初は、小林邦昭さんの証言のみでその足跡を検証し、一冊にする企画でした。しかし取材を終えて2ヵ月も経たぬ2024年9月9日、小林さんは旅立たれました。本書をご本人にお届けすることなく、我々は突然の別れを迎えたのです。その無念さは、言葉で連ねられるようなものではありません。それでも小林さんが遺した功績の数々、そしてその生き方を文献にし、後世まで伝える意義を思うと、最後に語った“肉声”をお蔵入りとするわけにはいかなかったのです。小林さんに読んでもらうことはかなわずとも、昭和の時代を熱狂させたタイガーマスクとの闘いや平成維震軍としての活躍、さらには引退後のエピソードにいたるまでをご本人の言葉をもとに綴ろう。そう決めました。過去に初代タイガーマスクこと佐山聡さんに関する書は何冊も出されましたが、そのライバル・小林邦昭個人で一つの書となるのはこれが初めて。バイプレイヤーとしてのプロレスラー人生を歩み続けながら、主役に劣らぬ存在感をまとい、多くのファンの追憶の中で今なお息づく男の一生を、改めて心に刻んでいただきたく思います。(著者・鈴木健.txt)

著者紹介

小林 邦昭 (コバヤシ クニアキ)  
1956年1月11日‐2024年9月9日。1972年に新日本プロレスへ入門。1973年に栗栖正伸戦でプロデビュー。メキシコ武者修行を経て、1982年10月に赤いパンタロンコスチュームで凱旋帰国をはたし、当時絶大な人気を博していた初代タイガーマスクとのライバル抗争がスタート。試合ごとにタイガーのマスクを剥ぐ無法殺法で“虎ハンター”として、大きな注目を浴びる。1984年9月には、“維新軍団”長州力、マサ斎藤、キラー・カーン、アニマル浜口らと新日本プロレスを離脱、ジャパンプロレス所属となり、全日本プロレスへ参戦。2000年4月21日引退。引退後は、新日本プロレス道場の管理人として知られ、後進の育成にあたっていた
鈴木 健.txt (スズキ ケン)  
1966年9月3日、福島県会津若松市生まれ、葛飾区西亀有出身。1988年より21年間『週刊プロレス』の編集記者から編集次長、2001年より週刊プロレスモバイル編集長を務め、2009年よりフリーとなりプロレス、音楽、演劇等の表現ジャンルについて執筆。プロレス中継では50団体以上の実況と解説を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)