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滄海よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死 4

新装版

毎日文庫 さ3−4

出版社名 毎日新聞出版
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-620-21092-6
4-620-21092-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 302P 15cm
シリーズ名 滄海(ウミ)よ眠れ

商品内容

要旨

昭和十七(一九四二)年六月、日本海軍が米軍に大敗したミッドウェー海戦。日米戦死者三四一八名の詳細を突き止め、彼らの生と死、そして遺族たちの声をたどり、戦争の実相に迫った渾身のノンフィクション。油槽船「あけぼの丸」で戦死した一〇名と遺族、そして生き残った元兵士の戦後。結婚から戦死まで一カ月余り―日米の若き士官パイロットの慟哭。[全五巻]

目次

第十三章 「あけぼの丸」(海戦の告知
消えた肉体
受洗した妻
「軍国の父」
老兵や哀れ)
第十四章 まぼろしの蜜月(最後の結婚
アラバマ州モンゴメリー
反ファシズムの火
一日違いの挙式
のこす言葉
待機するミッド・ウェー
戦死広報のあと
戦火熄む
妻たちの転機
「わが伴侶 わが花嫁」
深紅の爪
タイム・スリップ)

出版社・メーカーコメント

太平洋戦争開始後、日本軍が初めて大敗したミッドウェー海戦。日米の戦没者遺族への徹底取材で、無名の兵士たちの「生」と「死」を刻んだ戦争ノンフィクションの金字塔。戦後80年、新装版として待望の復刊!

著者紹介

澤地 久枝 (サワチ ヒサエ)  
ノンフィクション作家。1930年9月3日、東京・青山生まれ。4歳のとき家族ぐるみで満州(中国東北部)へ移住。吉林で終戦を迎えた。1949年、中央公論社入社、経理部員として働きながら早稲田大学第二文学部(夜間)で学ぶ。卒業を機に「婦人公論」編集者に。将来を期待されていたが、28歳のときに僧帽弁狭窄症と宣告され、重い心臓病との二人三脚が始まる。1963年、編集次長をさいごに退社。以後約10年にわたり五味川純平の助手を務め、『戦争と人間』の注を執筆した。著書に『火はわが胸中にあり 忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(日本ノンフィクション賞、1978年)ほか多数。『滄海よ眠れミッドウェー海戦の生と死』は、資料篇にあたる『記録ミッドウェー海戦』とあわせ、1986年の菊池寛賞受賞。2008年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)