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ソシュールとインド 構造主義の源流を求めて

出版社名 人文書院
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-409-03143-8
4-409-03143-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 238P 19cm

商品内容

要旨

構造主義の起源はインドにあったのか?構造主義言語学の祖、ソシュールが唱えたシニフィアン、シニフィエ、差異といった概念は20世紀の思想を一新し、いまなお影響を及ぼしている。しかし、はるか以前、古代・中世インドにおいて極めて類似した考え方を提示した文法家たちがいた。そして実は、ソシュールは早熟なサンスクリット語学者でもあった。時を越えて響きあう思想の類似ははたして偶然なのか。インド文法学の気鋭が厳密な比較考察で挑む、思想史を塗り替える可能性を秘めた比類なき知的冒険。

目次

序論
第一章 ソシュールとサンスクリット語(サンスクリット語とインド・ヨーロッパ語比較言語学
ソシュールとインド・ヨーロッパ語比較言語学
ソシュールによるサンスクリット語の学習・教育・成果
ソシュールとインド古典学)
第二章 ソシュールとサンスクリット文法学(文法家パーニニとその作品
文法家パタンジャリおよびバルトリハリとその作品
『絶対属格の用法』)
第三章 言葉と意味(ソシュールにおける言葉と意味
インド文法学における言葉と意味
仏教のアポーハ論)
第四章 差異と関係(『講義』の周辺
ソシュールにおける差異と関係
インド文法学における差異と関係)
第五章 個と全体(ソシュールの全体論
インド文法学の全体論)
結論

著者紹介

川村 悠人 (カワムラ ユウト)  
1986年、高知県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。現在、広島大学人間社会科学研究科教授。専門は古代中世インドにおける言語と思想の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)