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般若心経の思想史

法蔵館文庫 た12−1

出版社名 法藏館
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-8318-2713-5
4-8318-2713-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 294P 15cm

商品内容

要旨

これまで多くの人々の心をつかんできた『般若心経』。その中でも特に有名な「色即是空、空即是色」という句は、インド、チベット、中国、日本などの注釈家によって多様に解釈されてきた。つまり色と空、迷いと悟りの関係も各地の文化的伝統に応じて理解されてきたのである。「色即是空、空即是色」を理解するということは、それぞれの伝統を理解することに他ならない。本書では、『般若心経』の空思想が諸文化においてどう解釈され、日本でいかに受容されているかを考察する。

目次

序章 『般若心経』の魅力
第1章 禁欲と瞑想
第2章 仏教における否定と聖化
第3章 インド仏教史と『般若心経』
第4章 『般若心経』の翻訳と注釈
第5章 「五蘊は自性が空である」
第6章 「色即是空、空即是色」―インド人の解釈―
第7章 チベット仏教における解釈
第8章 「色即是空、空即是色」―中国人の解釈―
第9章 宗教行為のパターン―空性と時間―
第10章 般若波羅蜜多に依れ
第11章 色と空の溶け合うところ―日本人の場合―

著者紹介

立川 武蔵 (タチカワ ムサシ)  
1942年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒。文学博士(名古屋大学)。Ph.D.(ハーバード大)。名古屋大学文学部教授、国立民族学博物館教授、愛知学院大学教授を経て、国立民族学博物館名誉教授。専門はインド学・仏教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)