純粋理性批判の超批判
講談社学術文庫 2854
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年11月 |
| ISBNコード |
978-4-06-541579-5
(4-06-541579-9) |
| 税込価格 | 2,310円 |
| 頁数・縦 | 534P 15cm |

純粋理性批判の超批判
講談社学術文庫 2854
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年11月 |
| ISBNコード |
978-4-06-541579-5
(4-06-541579-9) |
| 税込価格 | 2,310円 |
| 頁数・縦 | 534P 15cm |
0100000000000034803016
4-06-541579-9
純粋理性批判の超批判
ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー/〔著〕 杉山卓史/訳
講談社
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BK
出版社・メーカーコメント
1762年に入学したケーニヒスベルク大学で神学と哲学を学び、私講師を務めていたカントの薫陶を受けたヨハン・ゴットフリート・ヘルダー(1744−1803年)は、同じ時期にヨハン・ゲオルク・ハーマンと出会い、私淑したことが知られる。その後、1769年にフランスに渡り、ハンブルク、ダルムシュタットを経て、シュトラスブルク(ストラスブール)に到着したヘルダーは、ゲーテとの決定的な邂逅を経験した。大きな影響を与えたゲーテとともに、ヘルダーは「疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク)」運動を推進するとともに、プロイセン王立ベルリン学術アカデミー(ベルリン・アカデミー)の懸賞課題に応えて執筆した『言語起源論』を1774年に公刊して、その名を轟かせる。1776年にゲーテの尽力でヴァイマールの宗務管区総監督・主任牧師に迎えられたヘルダーは、主著『人類歴史哲学考』(1784−91年)を執筆・公刊したが、旧師カントから厳しい批判を浴びた。1799年に公刊された本書は、その表題が示しているとおり、カントの『純粋理性批判』(初版1781年、第2版1787年)に対する「批判」−−「批判の批判」としての「超批判(メタクリティーク)」である。各章は『純粋理性批判』のテクストを引用し、それに批判的なコメントを加えたあと独自の考察を展開する、という構成になっている。その主張は「思惟し、意志し、理解し、感覚し、理性を訓練し、欲求するのは、同一の魂である」(一元論テーゼ)、「人間の魂は、言葉とともに思惟する」(理性即言語テーゼ)の二つに要約できる。これらのテーゼを、ヘルダーはスラングを多用した独特な文体で、時には嘲笑を交えながら展開した。本書は、程なく勃興するドイツ観念論の先駆をなしている。そうした重要な役割を演じた著作の本邦初訳を、ここに文庫版でお届けする。[本書の内容]第一部 悟性と経験序 文1 題名と序論2 いわゆる超越論的感性論の超批判3 いわゆる超越論的分析論の超批判4 純粋悟性概念の図式論5 純粋悟性のすべての原則の体系の超批判6 観念論と実在論について7 あらゆる現象の隣および背後にある物自体について…