• 本

沈まぬ太陽 1

アフリカ篇 上

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-10-110426-3
4-10-110426-3
税込価格 781円
頁数・縦 409P 16cm
シリーズ名 沈まぬ太陽

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 映画化の前に是非読んでいただきたい。

    現、日本航空での実話をもとに書かれた小説。
    労働組合の委員長になった恩地が、労働者それぞれの思いを背負い、その労働条件のために奔走する。しかし、経営陣や保身だけを考えるものが、非情に、不条理な状況に、恩地を追込んでゆく。
    人命をあずかる企業であるがゆえに、また、支えてくれる仲間や、部下のために不屈の闘いを挑む恩地の運命は・・・
    読み進めていくうちに、政界・財界・ジャ−ナリズムのあってはならない癒着が浮き彫りにされています。そのため、ホリエモンが拘置所にいる時に差入れされた小説としても知られています。主人公の恩地(H・Oさん)ともご縁があり、お会いしたので、お読みいただけた方とは色々なエピソ−ドがお話できます。
    小説の世界に引き込まれ、その鮮烈な印象が記憶に残り脳裏から離れません。

    (2009年9月28日)

商品内容

要旨

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。

おすすめコメント

恩地元。この男の生き方があなたの魂を震わせる―国民的感動を呼んだベストセラー。待望の文庫化!広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!

著者紹介

山崎 豊子 (ヤマサキ トヨコ)  
1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大国文科卒。毎日新聞社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、’57(昭和32)年『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。’63年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争3部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。’91(平成3)年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)