• 本

流星ワゴン

講談社文庫

出版社名 講談社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-06-274998-5
4-06-274998-X
税込価格 880円
頁数・縦 477P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • 「あなたには、やり直したいと思った過去はありますか?」
    絶望の淵に立たされた主人公、永田一雄の前に一台のワゴン車が止まりました。
    ワゴン車の中に乗っていたのは橋本義明、健太親子。
    永田一雄は親子の運転するワゴン車に乗り、過去への旅を繰り返します。
    累計発行部数100万部突破!
    いま、過去の失敗に悩んでいる方に読んでほしい一冊です。
    過去を振り返るより今が大事だということ、
    この本が前へ進むきっかけになると思います。

    (2015年2月7日)

  • リストラされかかている世のお父さんにも生きるチカラが

    「死んじゃってもいいかな。もう」と思っていた37歳の僕は、「はじめての家族ドライブ」で事故死した間抜けで哀れな父子に拾われる。父子はこの世に未練が残り、事故したワゴン車でさまよっては、死にたがっている人を待っている。父子の不思議な力で、僕は、自分と同じ年齢の父チュウさんに会う。ほとんど話しもしたことの無かった二組の父子のそれぞれの思いが重なり面白い。

    (2006年9月30日)

  •  生は多かれ少なかれ日々後悔の連続であるといってよい。「もし人生のやり直しが出来たなら・・・」と思うことは誰にでもあるだろう。家族問題で半ば人生をあきらめていた主人公のカズは、事故死した親子の乗るワゴンに乗り、過去の世界へと旅に出る。その世界でカズは自分の現実の世界を変えるべくいろいろと手を尽くすが、けっして過去は変えられないことに気がつく。カズがこの旅で得たものはいったい何だったのだろう。それは過去への未練を断ち切るきっかけだけではない。家族というものの大切さをあらためてかみしめ、いったん壊れた関係から新たな関係をつくりあげてゆくために、みずから行動を起こすカズの姿が、それを語っている。 (のり)

    (2005年12月28日)

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商品内容

要旨

死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

おすすめコメント

家庭内暴力、妻から離婚を突き付けられ、会社はリストラ、父は肺ガンで入院。そんな中、人生のターニングポイントからやり直しができるワゴンに乗る。親子の絆を見つけるための旅が始まります。

出版社・メーカーコメント

人生は必ずやり直せる。大人への応援歌。見知らぬ男に抱かれる妻。家庭内暴力の息子。リストラされた38歳の僕は、交通事故死した親子に出会い、その車に乗って再生の旅に出る。著者渾身の感動作。

著者紹介

重松 清 (シゲマツ キヨシ)  
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。話題作を次々発表するかたわら、ライターとしても、ルポルタージュやインタビューなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)