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サキ短編集

改版

新潮文庫 サ−3−1

出版社名 新潮社
出版年月 2007年9月
ISBNコード 978-4-10-202601-4
4-10-202601-0
税込価格 649円
頁数・縦 225P 16cm
シリーズ名 サキ短篇集

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • これぞブリティッシュユーモア!といった感じのピリリと皮肉の効いた短編がぎっしり詰まってます。

    イギリスのユーモアというのは、
    日本はもちろん、「HAHAHA!!」と笑い飛ばすようなアメリカン・ジョークともまた違って、
    なんと言いましょうか、少しだけ毒があるのです。
    その毒を感じ取る度にニヤリと頬が歪んでしまう、
    そんな感じです。

    一編一編は本当に短いので、集中して一気に読むというよりは、
    通勤途中とか、ちょっとした休憩時間に少しずつ読んで、
    頭にぴりりと刺激を与えるのが味わい深いと思います。

    (2016年12月21日)

商品内容

要旨

ビルマで生れ、幼時に母と死別して故国イギリスの厳格な伯母の手で育てられたサキ。豊かな海外旅行の経験をもとにして、ユーモアとウィットの糖衣の下に、人の心を凍らせるような諷刺を隠した彼の作品は、ブラックユーモアと呼ぶにふさわしい後味を残して、読者の心に焼きつく。『開いた窓』や『おせっかい』など、日本のSFやホラー作品にも多大な影響をあたえた代表的短編21編。

著者紹介

サキ (サキ)   Saki
1870‐1916。イギリスの作家。本名ヘクター・ヒュー・マンロー。「モーニング・ポスト」の海外特派員を務め、1904年に短編集『レジノルド』を刊行。他に『獣と超獣』等の短編集があり、欧米ではO・ヘンリと並ぶ短編の名手と評されている。第一次大戦で戦死
中村 能三 (ナカムラ ヨシミ)  
1903‐1981。福岡生れ。旧制福岡高校中退。職業翻訳家の草分けとして、戦前から多数の翻訳を手掛けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)