• 本

新潮文庫 さ−7−17

出版社名 新潮社
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-10-123517-2
4-10-123517-1
税込価格 825円
頁数・縦 366P 16cm
シリーズ名

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 山と人間の命がけの勝負

    死と隣り合わせの危険な山になぜ登るのか?余人には到底理解できないのだが、世界的にも屈指の登山家である山野井泰史は“ギャチュンカン”という耳慣れない難峰に妻と共に登る。その様を描く著者の筆致はすさまじく、精密なライブ映像を見るかのごとき迫力と臨場感を届けてくれる。それゆえ山野井夫妻がぶつかる壮絶な状況に読んでるこちらが絶望しそうになります。そびえ立つ困難に対してどう挑んでいくのか、そしてその結果は・・・。 極上のノンフィクションです。
     

    (2012年5月27日)

商品内容

要旨

最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった―。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。講談社ノンフィクション賞受賞。

目次

第1章 ギャチュンカン
第2章 谷の奥へ
第3章 彼らの山
第4章 壁
第5章 ダブルアックス
第6章 雪煙
第7章 クライムダウン下降
第8章 朝の光
第9章 橋を渡る
第10章 喪失と獲得
終章 ギャチュンカン、ふたたび

おすすめコメント

沢木ファンならこれを読まずしてどうする!と言うべき登山ノンフィクションの傑作です。浮かび上がる夫婦の絆の美しさ……涙です。

著者紹介

沢木 耕太郎 (サワキ コウタロウ)  
1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、’79年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、’82年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)