• 本

ないもの、あります

ちくま文庫 く21−5

出版社名 筑摩書房
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-480-42571-3
4-480-42571-3
税込価格 990円
頁数・縦 125P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • よくある、ないもの

    「堪忍袋の緒が切れた」「助け舟を出す」「あの人とってもおかんむりだよ」
    普段、よくこういったフレーズを聞くことがあります。
    けれど、思えばそのすがたもかたちもわからない。
    切れた堪忍袋の緒の替えが欲しい。もっと立派な助け舟が欲しい。あの人のおかんむりを私もかぶってみたい――そう思ったことが、私にもありました。
    そんなものたちを古今東西からお取り寄せ。
    絵を眺めるだけでも楽しく、文を読めば更に味のある一冊です。

    (2013年4月14日)

商品内容

要旨

よく耳にするけれど、一度としてその現物を見たことがない。そういうものがこの世にはあります。たとえば「転ばぬ先の杖」。あるいは「堪忍袋の緒」。こういうものは、どこに行ったら手に入れられるのでしょうか?このような素朴な疑問とニーズにお応えするべく、わたくしどもクラフト・エヴィング商會は、この世のさまざまなる「ないもの」たちを、古今東西より取り寄せて、読者の皆様のお手元にお届けします。文庫化にあたり、新たに3品を加えました。

著者紹介

クラフト・エヴィング商會 (クラフトエヴィングショウカイ)  
吉田篤弘と吉田浩美による制作ユニット。テキストとイメージを組み合わせた、独創的な作品を多数発表している。『稲垣足穂全集』『らくだこぶ書房21世紀古書目録』で講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。『どこかにいってしまったものたち』、『クラウド・コレクター』、『じつは、わたくしこういうものです』など。また吉田篤弘の著作として『つむじ風食堂の夜』など、吉田浩美の著作として『a piece of cake』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)