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人形館の殺人

新装改訂版

講談社文庫 あ52−21

出版社名 講談社
出版年月 2010年8月
ISBNコード 978-4-06-276716-3
4-06-276716-3
税込価格 990円
頁数・縦 481P 15cm
シリーズ名 人形館の殺人

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • これはですね、、貸してくれた友人が「この作品は人を選ぶよ。」と言ってたけど、、、、選びます、、、、、。
    推理小説というより、怪奇小説といった趣!
    京都にある「人形館」と呼ばれる館で起きた事件の物語です。
    館の主人となった男とその養母が引っ越してきたところから物語が始まります。
    少し変わった造りの建物にはところどころ身体の部分が欠けた顔の無いマネキンが置いてあります。
    芸術家であった主人の実父が遺したものです。それで「人形館」と呼ばれているのですね。

    主人の遠いまばらな記憶、近所で起きる子供の連続殺人など、
    一見ばらばらの要素が読み進めていくうちに繋がっていくのですが、
    その結末は、、、うーーーーーーん、、、、、、、。とても意外です。意外だけど、、、、反則じゃない?

    主人の遠いまばらな記憶の中に広がる彼岸花の赤いイメージがとても印象的です。

    (2016年10月19日)

商品内容

要旨

父が飛龍想一に遺した京都の屋敷―顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読みはすでに始まっていた!?シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第四の「館」、新装改訂版でここに。

おすすめコメント

打ち砕かれる“世界”の音を聴け。“遠すぎる風景”に秘められた恐るべき真実!!京都北白川――妖しき人形たちが見守るものは何?シリーズ最驚の異色編!父が飛龍想一に遺した京都の屋敷――顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読み(カウントダウン)はすでに始まっていた!? シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第4の「館」、新装改訂版でここに。

著者紹介

綾辻 行人 (アヤツジ ユキト)  
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー、“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『水車館の殺人』『びっくり館の殺人』など、“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)