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その女アレックス

文春文庫 ル6−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-16-790196-7
4-16-790196-X
税込価格 979円
頁数・縦 457P 16cm

e-hon夏の100冊 おすすめコメント

本書が日本で翻訳出版されたその年、数多の書評で絶賛され、各種海外ミステリーランキングで1位を独占しました。本書の醍醐味は、事件のトリックを解き明かしていく過程などではなく、事件の重要人物となるアレックスという女性の“壮絶な人生”を解き明かしていく過程にあります。読み終えた時、きっと叫びたくなるほどの衝撃を受けることでしょう。(2016年7月)

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • この本は『アレックス』の命をかけた戦いである。
    ある日突然に連れ去られ、監禁される。彼女は全てを奪い取られ隔離される。ありとあらゆるものから遮断され彼女が触れることが出来るのは自分を閉じ込める鉄と『彼』。だがこんな状況下であっても彼女が諦めることはなかった。彼女には成し遂げなければならないある計画があったからだ。脱出劇とその後繰り広げられる殺人。彼女は被害者か加害者か。彼女の数多くの不可解な行動。きっとアレックスの虜になるに違いありません。あなたはこの本を読み終わった後必ず読み返したくなるはずです。そしてそこには新たなアレックスの姿を見ることができると思います。彼女を狂わせたのはなんなのか。ぜひ、ご自身の目で彼女をご覧ください!!

    Y・N

    (2017年8月25日)

  • ストーリー展開と登場人物がとにかく魅力的!

    2014年翻訳ミステリ各種ランキングベスト1を軒並みさらったとの呼び声通り、ぐいぐいと最後まで一気に読ませる物語のけん引力が凄い。誘拐された女とそれを捜す刑事、刑事の部下たち、彼の飼い猫といった登場するキャラクターたちの魅力も抜群です。場面描写もすばらしく、読書中鮮やかに映像が頭の中に浮かんできて、まるで映画のようでした!

    (2015年1月7日)

  • 海外ミステリー史上初となる、「週刊文春ミステリーベスト10」1位
    「このミステリーがすごい!2015」1位、等々、各ミステリーランキング1位を独占し、6冠に輝いた話題作です!

    物語はパリの路上で女性が誘拐されたことから始まります。
    監禁状態で彼女自身ギリギリのところから逃亡を図ろうとしますが…。
    ある若い女性が監禁されてしまうショッキングな第一部よりも第二部からが本当の幕開けになります。
    自分の予想をはるかに超え、物語は二転三転して結末を迎えます。
    衝撃的な展開に一気読み間違いなしの作品となっております!

    (2015年1月2日)

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商品内容

文学賞情報

2015年 第4回 本屋大賞・翻訳小説部門受賞

要旨

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

あなたの予想を全て裏切る究極のサスペンス! 監禁され、死を目前にした女アレックス――彼女の心に秘められた壮絶な計画とは? 英米ミステリ界を戦慄させた驚愕と慟哭の傑作!

著者紹介

ルメートル,ピエール (ルメートル,ピエール)   Lemaitre,Pierre
1951年、パリに生まれる。教職を経て、2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作Travail soign´eでデビュー、同作でコニャック・ミステリ大賞ほか4つのミステリ賞を受賞した。『その女アレックス』はヴェルーヴェン・シリーズ第2作で、イギリスで話題となり、イギリス推理作家協会インターナショナル・ダガー賞の受賞作となった。2013年、はじめて発表した文学作品Au revoir l`a‐hautで、フランスを代表する文学賞ゴンクール賞を受賞する
橘 明美 (タチバナ アケミ)  
1958(昭和33)年、東京生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)