• 本

NOKIA復活の軌跡

出版社名 早川書房
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-15-209872-6
4-15-209872-4
税込価格 2,200円
頁数・縦 430P 19cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

ノキアといえば、かつて携帯電話で世界トップの座にあった、フィンランド発のグローバル企業である。ところがiPhoneや各社アンドロイド端末に市場を奪われ、倒産さえ囁かれるほど衰退。その後、携帯電話事業を売却し、グローバル・デジタル通信インフラの市場で奇跡のV字回復を成し遂げた。本書では、ノキアが危機に陥り始めた2008年に同社取締役、2012年からは会長を務め、再編と改革を先導したリスト・シラスマ氏(現在も会長)が、自身のノキアでの経験と、「パラノイア楽観主義」をはじめとする改革の心構えと手法を綴っている。かつてシンビアンなど独自のモバイルOSを搭載した携帯電話・スマートフォンで世界を制覇したノキアは、iPhoneやアンドロイドに対抗するために、2011年、マイクロソフトと提携し、同社のモバイルOSであるウィンドウズフォンを排他的に搭載する契約を結ぶ。そして、その後の粘り強い交渉の末、2013年にノキアは基幹事業である携帯電話事業をすべてマイクロソフトに売却。一から出直す決断をしたノキアは、ノキア・シーメンス・ネットワークス(NSN)の100%所有権を獲得し、フランスのアルカテル・ルーセント(ALU)を買収、グローバル・デジタル通信インフラ市場のトップ2社に躍進する。ダイジェストでは、マイクロソフトによる買収までの経緯を抜粋した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年08月23日]

商品内容

要旨

瀕死の携帯メーカーは、なぜ5G時代のキープレーヤーになれたのか?iPhoneやAndroid端末に市場を根こそぎ奪われ、一時は倒産すら囁かれた“北欧の巨人”ノキア。だが同社は本業の携帯ビジネスを大胆に捨て、通信機器分野で奇跡のV字回復を成し遂げた。本書はその立役者であるリスト・シラスマ会長が自ら語る、変革の記録である。

目次

絶対絶命の危機
第1部 凋落―成功という名の猛毒(ノキア・マジック 一九八八〜二〇〇八年
まばゆさに目がくらむ 二〇〇八年
錯綜するシグナル 二〇〇九年一月〜七月
賭けに出る 二〇〇九年九月〜一二月
厳しい現実 二〇一〇年一月〜八月
新たな舵取り 二〇一〇年九月〜二〇一一年一月
厳しい選択 二〇一一年一月〜二月
燃え盛るプラットフォームから飛び降りよ 二〇一一年二月〜一二月

第2部 再起―再び勝つための変革(危機の中で責任を担う―二〇一二年一月〜四月
黄金律 二〇一二年五月〜六月
プランB、そしてプランC、プランDもある 二〇一二年六月〜一二月
この結婚を維持できるか 二〇一三年一月〜四月
何度でも「再起動」する 二〇一三年四月〜六月
最善策は大胆に動くことだ 二〇一三年四月〜七月
M&A取引の実施 二〇一三年七月〜一一月
改革の処方箋 二〇一三年九月〜一二月
二つの世界に足を踏み入れる 二〇一四年一月〜四月
未来のための基盤 二〇一三年一〇月〜二〇一六年一月
運は自ら切り開くもの)

出版社・メーカーコメント

<大胆な「選択と集中」で、会社は何度でも蘇る! ノキア現会長が明かす、V字回復の軌跡>携帯端末事業でAppleやGoogleに敗北し、一時は倒産を囁かれるも通信機器メーカーとして復活を遂げ、今や5G時代の覇者とも目される"北欧の巨人"、ノキア。不屈の起業家精神で老舗企業を改革した現会長が、その一部始終と経営手法をついに明かす

著者紹介

シラスマ,リスト (シラスマ,リスト)   Siilasmaa,Risto
ノキア会長。1966年生まれ。ヘルシンキ工科大学修士(理学)。1988年、セキュリティサービス会社「F‐Secure(エフセキュア)」を創業。2006年まで社長兼CEO、以降は会長を務める。2008年、ノキア取締役に就任。2012年、同会長に就任。2013年9月から2014年4月にかけて、暫定CEOを兼任
渡部 典子 (ワタナベ ノリコ)  
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)