• 本

無形資産が経済を支配する 資本のない資本主義の正体

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-492-31524-8
4-492-31524-1
税込価格 3,080円
頁数・縦 359,29P 20cm

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要旨

GAFAなどの巨大企業に富が集中し、世界中でさまざまな格差や分断が生じている。近年、経済学者たちの間では、その原因を「無形資産」の台頭に求める論議が盛んになっているようだ。無形資産とは、ソフトウェアや研究開発、設計・デザイン、ブランドといった、文字通り目に見えない企業の資産を指す。本書では、機械や車両、建物などの有形資産とは異なる無形資産の特徴を明らかにするとともに、企業投資が無形資産にシフトすることで、世界経済がどのように変わってきているかを分析。イノベーションと成長、格差、経営の役割、金融と政策改革といった問題について、企業や政府が何をすべきかを論じる。著者らによれば、無形資産の特徴は、サンクコスト、スピルオーバー、スケーラブル、シナジーという「4S」で表されるという。著者のジョナサン・ハスケル氏は、ロンドンにあるインペリアル・カレッジ・ビジネススクール経済学教授。スティアン・ウェストレイク氏はイギリス全国イノベーション財団ネスタ・シニアフェロー。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年2月26日]

商品内容

要旨

GAFAが台頭する中、無形投資の増大は生産性や格差にどのような影響をもたらすのか?企業・投資家・銀行・政府はどのように対応すべきか?有形資産とは異なる無形投資の4つの特徴とは何か?

目次

無形資産の台頭で何が変わるのか?
第1部 無形経済の台頭(姿を消す資本
無形投資の計測
無形投資はどこが違うのか?:無形資産の4S)
第2部 無形経済台頭の影響(無形資産、投資、生産性、長期停滞
無形資産と格差の増大
無形資産のためのインフラと、無形インフラ
無形経済への投資資金という課題
無形経済での競争、経営、投資
無形経済での公共政策
無形経済はこの先どこに向かうのか?)

出版社・メーカーコメント

GAFAが台頭する中、無形投資の増大は生産性や格差にどのような影響をもたらすのか?企業・投資家・銀行・政府はどのように対応すべきか?有形資産とは異なる無形資産の4つの特徴とは何か?これまで計測できなかった無形資産の全貌を、初めて包括的に分析した画期的名著『フィナンシャル・タイムズ』ベスト経済書

著者紹介

ハスケル,ジョナサン (ハスケル,ジョナサン)   Haskel,Jonathan
インペリアル・カレッジ・ビジネススクール経済学教授。スティアン・ウェストレイクと2017年インディゴ賞を共同受賞した
ウェストレイク,スティアン (ウェストレイク,スティアン)   Westlake,Stian
イギリス全国イノベーション財団ネスタ・シニアフェロー。ジョナサン・ハスケルと2017年インディゴ賞を共同受賞した
山形 浩生 (ヤマガタ ヒロオ)  
評論家、翻訳家。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。開発援助コンサルタント。コンピュータ、経済、脳科学からSFまで幅広い分野で翻訳と執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)