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なぜ中間層は没落したのか アメリカ二重経済のジレンマ

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-7664-2674-8
4-7664-2674-6
税込価格 2,970円
頁数・縦 325P 20cm

商品内容

要旨

アメリカの「現実」を直視する。二極化した階層を固定化する政策、低賃金、大量投獄、人種差別―アメリカ経済史の大家による警告。

目次

1 アメリカの二重経済(二重経済―成長の終焉とルイス・モデル
FTE部門―金融・技術・電子の特権階層 ほか)
2 二重経済の政治(人種とジェンダー―根深い差別の存続
政治の投資理論―政治資金の影響力 ほか)
3 二重経済の統治(大量投獄―人種差別と負のスパイラル
公教育―財源不足と学生ローン地獄 ほか)
4 比較と結論(比較―技術変化と国際化のなかのアメリカ
結論―公正な社会のための行動計画)

おすすめコメント

トランプ大統領が誕生し、アメリカ国内の分裂を煽った背景には根深い対立の歴史が存在した。人種・ジェンダー・移民差別のみならず、富める部門がその他の階層が豊かになる機会を妨害している。そうした「二重経済」に苦しむ現状を、経済史の泰斗が正面から批判する。

著者紹介

テミン,ピーター (テミン,ピーター)   Temin,Peter
1937年生まれ。マサチューセッツ工科大学名誉教授
栗林 寛幸 (クリバヤシ ヒロユキ)  
1971年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業(国際関係論)。ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(経済学)。現在、一橋大学経済研究所規範経済学研究センター研究員
猪木 武徳 (イノキ タケノリ)  
1945年生まれ。大阪大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。マサチューセッツ工科大学(Ph.D.,Economics)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)