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つなぐ時計 吉祥寺に生まれたメーカーKnotの軌跡

出版社名 新潮社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-10-353371-9
4-10-353371-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 236P 19cm

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要旨

腕時計などのガジェットは、高級ブランドを除き、今は中国などの海外生産がほとんどになっている。ところが、部品やベルトも含め「国産」にこだわり、しかもカジュアルな価格で提供し、若者を中心に人気を集める腕時計メーカーがある。東京・吉祥寺で2014年に創業した「Knot(ノット)」である。本書は、腕時計の生産販売を手がける「Knot」の創業者で現・代表取締役、遠藤弘満氏を主人公とするビジネスノンフィクション。海外腕時計ブランドの輸入販売を手がける会社の社長として、デンマークのブランド「スカーゲン」の代理店業務で成功していた遠藤氏は、突然、同社の大株主から社長職を解任される。それを機にオリジナルの時計ブランドづくりを始めることになる。「結ぶ」を意味する英語の「Knot」と名づけられたそのブランドは、ネットや実店舗で若者を中心に絶大な支持を集め、現在は吉祥寺を拠点に、国内11、海外5店舗のギャラリーショップ、国内3店舗のコンセプトショップを展開するに至っている。著者は、日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日本経済新聞編集委員等を経て2019年に独立したジャーナリスト。著書に『失敗の研究 巨大組織が崩れるとき』(日本経済新聞出版)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年8月26日]

商品内容

要旨

突然のクビ宣告…無職のどん底からすべては始まった―全国を歩き、地方に埋もれた伝統技術を集めて「唯一無二の製品」に組み上げる。80年ぶりの日本製時計メーカー、逆転の誕生ストーリー。2015年、吉祥寺に誕生した小さな時計屋、Knot。わずか26m2の店を、若者から親子連れ、外国人までもがひっきりなしに訪れ、飛ぶように時計が売れていく。今では海外含め17店舗を展開し、年商は20億に迫る勢い。時計が売れない時代に、なぜ「ブーム」が起きたのか。アイデアと情熱でビジネスの構図を覆した挑戦の記録。

目次

プロローグ 吉祥寺―2013
1章 仕掛け―1997
2章 ブランド消失―1997‐2013夏
3章 社長解任―2013夏‐2014初
4章 門前払い―2014
5章 逆転の発想―2014末‐2015初
6章 聖地誕生―2015
7章 機械式時計―2016
8章 裏切り―2017
9章 吉祥寺の磁力―2018‐2019
エピローグ 吉祥寺―現在‐未来

著者紹介

金田 信一郎 (カネダ シンイチロウ)  
1967年東京都生まれ。日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日本経済新聞編集委員などを経て2019年に独立、「Voice of Souls」創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)