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予言の島

角川ホラー文庫 さ4−11

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-04-111312-7
4-04-111312-1
税込価格 748円
頁数・縦 349P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • まず横溝正史の「獄門島」の引用から始まります。

    主人公とその友人2人で訪れた関西のとある島。
    心霊スポットと言われている島に集まる訳ありな客達と
    東京から移住してきた宿の主人、そしてどこかいわくありげな島民の老人達、、、。
    「ヒキタ様の祟り」で死んだという霊能者が残した
    「この島で6人が死ぬ」という予言は成就してしまうのか?!
    主人公たちは助かるのか?!

    作中に「これぞ三津田、これぞ京極、これぞ横溝獄門島」というフレーズがあるのですが、
    まさにそのテイストで物語が進んでいきますが、島が抱える過去の秘密が明らかになるにつれ、思わぬ方向に展開していきます。
    すっかり真相を知って
    「あぁ、こういう話だったのか、、、」と思ってページをめくると更なる衝撃を喰らうのです。

    この作品は是非2度読んでほしい。
    まさに初読はミステリ、2度目はホラーです!!

    (2021年8月27日)

商品内容

要旨

瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。二十年後“霊魂六つが冥府へ堕つる”という。天宮淳は幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは悲劇の序章に過ぎなかった…。全ての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。傑作ホラーミステリ!

出版社・メーカーコメント

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。幼馴染たちと共に、霊能者・宇津木幽子が最期の予言を残した霧久井島を訪れた淳。しかし旅館は「怨霊が下りてくる」という謎の理由でキャンセルされていた。そして翌朝、幼馴染の一人が遺体で見つかり……。

著者紹介

澤村 伊智 (サワムラ イチ)  
1979年大阪府生まれ。幼少期より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂作品を敬愛する。2015年、『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞。巧妙な語り口と物語構成によって、選考委員から高評価を獲得した。19年、「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)