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数理モデル思考で紐解くRULE DESIGN 組織と人の行動を科学する

出版社名 ソシム
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-8026-1386-6
4-8026-1386-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 358P 21cm

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要旨

世の中には、憲法から個人間の口約束まで、大小さまざまな「ルール」があふれている。利害調整、犯罪抑止や処罰、迷惑行為の禁止、作業の効率化などルールの目的はさまざまだ。しかし、当事者が遵守し、ルールが目的に適うよう機能するとは限らない。ルールを上手に設定するには「ルールデザイン」を理解する必要がある。本書では「ルール作りの基礎教養」としての「ルールデザイン」について、「数理モデル」の考え方を取り入れながら解説。ルールをうまく機能させるには、(1)問題解決に効果のある目的の設定、(2)ルール自体を効果あるものとして設計する、(3)人々がルールに従い、それによって目的を果たすまでの論理を成立させる、(4)ルールを持続的に運用する、などの条件がある。これらのベースには「当該ルールのもとで人々がどう行動するか」の「予測」があり、それを正確に行なうために有効なのが「数理モデル」の考え方である。著者は、東京大学先端科学技術研究センター 先端物流科学寄付研究部門 特任講師。株式会社infonerv創業者。日本学術振興会特別研究員、国立情報学研究所特任研究員、JSTさきがけ研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2020年より現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年1月13日]

商品内容

要旨

なぜ、人は想定通りに動かないのか。経営戦略/ビジネスモデル=ルールデザイン?AIで社会のルールはどう変わる?人を活かすルールデザインとは?経営科学、行動経済学、複雑系科学、機械学習・AI、etc.分野横断で「ルール」をとらえる。

目次

第1章 ルールデザインの失敗学―自明な失敗メカニズム
第2章 個人とルールデザイン―人間は「粒子」ではない
第3章 集団とルールデザイン―グループから生じるメカニズム
第4章 社会とルールデザイン―モデル化の外の現象
第5章 人を活かすルールデザイン―制約条件としてのルール
第6章 人工知能とルールデザイン―AIと人の混合システム
第7章 成功のためのルールデザイン―フィードバックのプロセス

著者紹介

江崎 貴裕 (エザキ タカヒロ)  
東京大学先端科学技術研究センター先端物流科学寄付研究部門特任講師。株式会社infonerv創業者。2011年、東京大学工学部航空宇宙工学科卒業。2015年、同大学院博士課程修了(特例適用により1年短縮)、博士(工学)。日本学術振興会特別研究員、国立情報学研究所特任研究員、JSTさきがけ研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2020年より現職。2021年には株式会社infonervを設立し、研究だけでなく、データ解析技術を自ら社会に役立てることにも挑戦している。東京大学総長賞、井上研究奨励賞など受賞。数理的な解析技術を武器に、統計物理学、脳科学、行動経済学、生化学、交通工学、物流科学、金融工学など幅広い分野の問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)