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日本のリーダー達へ

私の履歴書

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-296-11724-6
4-296-11724-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 255P 20cm

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要旨

2022年5月、28年間にわたり東海旅客鉄道(JR東海)代表取締役を務めた葛西敬之氏が亡くなった。戦後最大の改革とも言われ、労働組合が強大なため実現困難とされていた国鉄分割民営化に尽力した功績などを認める人は多い。同氏はいかなる信念を持ち、どのようにして人と組織を動かしたのか。本書では、葛西氏が自らの生涯とその時々の「思い」について、「私の履歴書」(日本経済新聞朝刊連載)と「あすへの話題」(日本経済新聞夕刊連載)を軸に振り返っている。1963年に国鉄職員となり、米国留学を経て静岡鉄道管理局、仙台鉄道管理局にて労務の責任者として手腕を振るう。当時の国鉄は財政的には瀕死の状態で、組合と経営陣の癒着なども起きていた。そこにメスを入れ、賃金カットなども断行した葛西氏は、1981年に発足した第二次臨時行政調査会の目玉の一つに分割民営化を位置付けるよう働きかけを始める。著者は1940年生まれ。国鉄職員局次長等を経て、1978年JR東海の発足とともに取締役総合企画本部長に就任。95年代表取締役社長、2004年代表取締役会長、14年代表取締役名誉会長、18年取締役名誉会長、20年名誉会長となる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年4月5日]

商品内容

要旨

国鉄の分割民営化や東海道新幹線の再生を成し遂げ、安全保障・外交分野でも活躍し、2022年5月に逝去した筆者。安倍晋三元総理の“盟友”としても知られるその生涯を「私の履歴書」(日本経済新聞朝刊連載)や、杉田和博氏(前内閣官房副長官)、櫻井よしこ氏(ジャーナリスト)、屋山太郎氏(政治評論家)、松井孝典氏(千葉工業大学学長)による追悼文、また筆者の発言を掲載したコラムとともに振り返る。「危機に対処するリーダーに求められるものは何か」について、多くの示唆を与える一冊。

目次

1 私の履歴書(国鉄民営化に人生賭す―「正しいか否か」妥協せず貫く 鉄道と歩む
父に俳句や和歌教わる―負けず嫌いな一面、母譲り 家族
空襲激化で先祖の地へ―豊かな自然、東京と別世界 佐渡疎開 ほか)
2 あすへの話題(タンポポ
機械親和性
二十一世紀のランドマーク ほか)
3 追悼文(かけがえのない友、葛西さんを偲んで(杉田和博)
二人の国士 安倍総理と葛西敬之会長(櫻井よしこ)
葛西さんを悼む(屋山太郎) ほか)

著者紹介

葛西 敬之 (カサイ ヨシユキ)  
1940年生まれ。63年、東京大学法学部卒業後日本国有鉄道入社。69年米国ウィスコンシン大学経済学修士号取得。国鉄職員局次長等を経て、87年東海旅客鉄道株式会社の発足とともに取締役総合企画本部長に就任。95年、代表取締役社長。2004年、代表取締役会長。14年、代表取締役名誉会長。18年、取締役名誉会長。20年、名誉会長となる。その他に宇宙政策委員会委員長、学校法人海陽学園理事長等を歴任。2022年5月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)