会社のなかの「仕事」社会のなかの「仕事」 資本主義経済下の職業の考え方
光文社新書 1250
| 出版社名 | 光文社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2023年4月 |
| ISBNコード |
978-4-334-04657-6
(4-334-04657-6) |
| 税込価格 | 924円 |
| 頁数・縦 | 218P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 以前、人気テレビドラマのセリフなどで取り上げられ話題となった「やりがい搾取」というワードがある。従業員の「やりがい」を利用して雇用主が不当な長時間労働や、低賃金での勤務を強いることを指す。なぜこのようなことが横行するのか。そこには、日本の労働者が持ちがちな「仕事」観があるようだ。本書では、「やりがい搾取」という言葉が生まれるきっかけを作った社会学者が、「職業」をどう捉えるか、職場環境や仕事に対する考え方をどう変えていくべきかについて、映画やドラマ、漫画などの例も引きながら、社会学の見地から論じている。「やりがい搾取」などによる長時間、高負荷、低賃金労働を是正、予防のためには、まず「職業の社会的役割」を明確化すること、すなわち組織のためだけではなく、社会のために働くことについての社会的合意をつくることが必要なのだという。著者は甲南大学教授で、労働社会学、家族社会学、社会調査論が専門。『搾取される若者たち――バイク便ライダーは見た!』(集英社新書)、『居場所の社会学――生きづらさを超えて』(日本経済新聞出版社)などの著書がある。 |
商品内容
| 要旨 |
際限のない「超」長時間労働、硬直した企業文化、「お客様は神様」に代表される過剰なサービス―。現代日本を蝕むさまざまな問題は、突き詰めれば私たちの「仕事」観に由来している。高度資本主義下での摩耗を避けたければ、会社のなかの「組織人」として生きるだけでは十分でない。私たちは同時に、社会のなかの「職業人」としても生きなければならないのだ―。本書はこの要請とジレンマを出発点として、働き手と組織、その双方が共栄していくための方策を探る。「やりがい搾取」問題の火付け役として知られる社会学者がデュルケームに遡り、ときに『かりあげクン』をも参照しながら、私たちの「職業」を軽やかに問いなおす。疲弊した日本経済が自壊するその前に、職業社会学は新たな地平を拓けるのか―。 |
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| 目次 |
第1部 働く人を守る「職業」(「やりがい搾取」を考え直す―有機的連帯、労働組合、ユーモア |


