• 本

日本一長く服役した男

出版社名 イースト・プレス
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-7816-2216-3
4-7816-2216-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 327P 19cm

商品内容

要旨

令和元年秋、1人の無期懲役囚が熊本刑務所から仮釈放された。日本で最も長い服役期間を経て出所したのは、80代のやせ細った男。出所後も刑務所での振る舞いが体に染みつき、離れないでいた。男はかつてどんな罪を犯し、その罪にどう向き合ってきたのか?男は何故、61年も服役しなければならなかったのか。更生と刑罰をめぐる、密着ドキュメンタリー。

目次

第1章 その男との出会い
第2章 偶然か、必然か 取材班結成秘話
第3章 プリゾニゼーションの現実
第4章 裁判記録、その入手までの長い道のり
第5章 日本一長く服役した男“誕生”の秘密
第6章 彼は「ありがとう」と唱え続けた
第7章 刑務官たちの告白 無期懲役囚と社会復帰の理想
第8章 遺族は今 母との思い出を辿って
第9章 もう一度、問いかけることができたなら
終章 “鏡”としての日本一長く服役した男

著者紹介

杉本 宙矢 (スギモト チュウヤ)  
NHK報道局ネットワーク報道部記者。1989年生まれ、埼玉県出身。早稲田大学文学部で西洋史を専攻し、早稲田大学政治学研究科では政治哲学を学ぶ(修士)。2015年に入局し、熊本局に赴任。自身の「生きづらさ」を元に幅広いテーマで取材する中、2017年以降、受刑者・非行少年の立ち直り支援を継続取材。勤続2年目に熊本地震に遭遇し、遺族取材にもあたった。2020年から現職で、WEB記事の特性を活かしたデジタル発信の取材・編集手法を探究するとともに、部署の垣根を越えた様々なプロジェクトに携わっている
木村 隆太 (キムラ リュウタ)  
NHK福岡放送局記者。1992年生まれ、埼玉県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。大学時代の2013年から2015年にかけて、中国・北京大学に留学。1年間、対外漢語学院で中国語を学んだ後、国際関係学院の学士取得。2017年4月にNHKに入局、初任地は熊本放送局。熊本で事件・事故をはじめ、再審無罪となった「松橋事件」のほか、新阿蘇大橋の再建など熊本地震からの復旧・復興や令和2年7月豪雨などを取材した。2022年8月から現職で、2023年6月現在、福岡県警担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)