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わかりやすさの罪

朝日文庫 た68−1

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-02-262087-3
4-02-262087-0
税込価格 946円
頁数・縦 338P 15cm

商品内容

要旨

「すぐわかる!」に頼るメディア、「即身につく」と謳うビジネス書、「4回泣ける映画」で4回泣く観客…。「どっち?」と問われ、「どっちでもねーよ!」と言いたくなる日々。納得と共感に溺れる社会で、与えられた選択肢を疑うための一冊。

目次

「どっちですか?」の危うさ
「言葉にできない」
要約という行為
「2+3=○」「○+○=5」
勝手に理解しないで
理解が混雑する
「一気にわかる!」必要性
人心を1分で話すな
なぜそこで笑ったのか
なぜ笑うのか、なぜ笑えないのか
全てを人に届ける
説明不足
「コード」にすがる
ノイズを増やす
4回泣けます
コーヒーを吹くかもしれない
深いって何だろう
見せかけの優位
偶然は自分のもの
わざと雑にする
そんなこと言ってないのに
自分に迷わない人たち
みんなで考えすぎ
人はいつもぐちゃぐちゃ

出版社・メーカーコメント

“わかりやすさの妄信、あるいは猛進が、私たちの社会にどのような影響を及ぼしているのだろうか。「すぐにわかる! 」に頼り続けるメディア、ノウハウを一瞬で伝えたがるビジネス書、「4回泣ける映画」で4回泣く人たち……。「どっち」?との問いに「どっちでもねーよ! 」と答えたくなる機会があまりにも多い日々。私たちはいつだって、どっちでもないはず。納得と共感に溺れる社会で、与えられた選択肢を疑うための一冊。【目次】はじめに1 「どっちですか」?の危うさ2 「言葉にできない」3 要約という行為4 「2+3=○」「○+○=5」5 勝手に理解しないで6 理解が混雑する7 「一気にわかる! 」必要性8 人心を1分で話すな9 なぜそこで笑ったのか10 なぜ笑うのか、なぜ笑えないのか11 全てを人に届ける12 説明不足13 「コード」にすがる14 ノイズを増やす15 4回泣けます16 コーヒーを吹くかもしれない17 深いって何だろう18 見せかけの優位19 偶然は自分のもの20 わざと雑にする21 そんなこと言ってないのに22 自分に迷わない人たち23 みんなで考えすぎ24 人はいつもぐちゃぐちゃ

著者紹介

武田 砂鉄 (タケダ サテツ)  
1982年東京都生まれ。ライター。出版社勤務を経て、2014年から週刊誌、ファッション誌、新聞、webなど幅広いメディアで多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。15年、『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)