• 本

カフカ断片集 海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ

新潮文庫 カ−1−5

出版社名 新潮社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-10-207107-6
4-10-207107-5
税込価格 693円
頁数・縦 222P 16cm

商品内容

要旨

カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記された胸をつかれる絶望的な感情、思わず笑ってしまうほどネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも弱くて繊細で、人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。

目次

木々
失敗することさえできない
井戸
こま
言葉
自分のなかの部屋
夜への怖れ
テーブルの上の林檎
儀式
隣人までの距離
道に迷う
太陽
法の前に
正しい道筋
骨の痛み
愛されていた小ネズミ
小屋の隅
夏だった
助けて!
石臼〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

カフカ没後100年。5月刊『決定版カフカ短編集』に続き、短く、未完成な、小説のかけらをまとめた『カフカ断片集』を完全新訳で刊行!

著者紹介

カフカ,フランツ (カフカ,フランツ)   Kafka,Franz
1883‐1924。オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハで、ユダヤ人の商家に生れる。プラハ大学で法学を修めた後、肺結核に斃れるまで実直に勤めた労働者傷害保険協会での日々は、官僚機構の冷酷奇怪な幻像を生む土壌となる。生前発表された「変身」、死後注目を集めることになる「審判」「城」等、人間存在の不条理を主題とするシュルレアリスム風の作品群を残している。現代実存主義文学の先駆者
頭木 弘樹 (カシラギ ヒロキ)  
文学紹介者。筑波大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)