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妖怪を名づける 鬼魅の名は

歴史文化ライブラリー 607

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-642-30607-2
4-642-30607-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

様々な怪異を引き起こす妖怪。中世までは種類の限られた妖怪が、江戸時代に激増するのはなぜか。俳諧と妖怪の意外な接点に着目。奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、“妖怪爆発”の謎に迫る。

目次

妖怪の「カンブリア爆発」―プロローグ
古代・中世の妖怪の名づけ(鬼か神か狐か木魂か
怪烏・人魂・光物―「怪異」としての妖怪)
鬼魅の名は―妖怪と俳諧ネットワーク(凶兆からモノへ―「髪切り」をめぐって
『古今百物語評判』と俳諧
「姥が火」をめぐる俳諧ネットワーク
怪異の日常化と妖怪の名づけ)
増殖する妖怪(怪火と詩歌
『三州奇談』と蕉風復興
集成される妖怪・創造される妖怪)
「怪異」のゆくえ(名づけられる「怪異」
予言獣 みずから名乗る「怪異」)
忘れられたデータベース―エピローグ

出版社・メーカーコメント

髪切虫(かみきりむし)、雪女、姥(うば)が火(ひ)…。人知を超えたさまざまな怪異を引き起こす妖怪。中世まではごく限られた種類にとどまっていた妖怪が、江戸時代に急激に増加したのはなぜか。その背景には「怪異」の変容と、新たな文芸である俳諧の興隆があった。諸国で怪談・奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、江戸の”妖怪爆発”の謎に迫る。

著者紹介

香川 雅信 (カガワ マサノブ)  
1969年香川県に生まれる。現在、兵庫県立歴史博物館学芸課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)