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人工知能と哲学と四つの問い

出版社名 オーム社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-274-23284-8
4-274-23284-0
税込価格 3,630円
頁数・縦 388P 21cm

商品内容

要旨

人文知と科学の対話からAIの本質を探る。―哲学はAIをどう変えるのか。AIは哲学に何をもたらすのか。

目次

問い1 人工知能にとってコミュニケーションとは何か(人とAIのコミュニケーション
共存在としての人工知能)
問い2 人工知能にとって意識とは何か(世界と知能と身体
ベルクソン的「時間スケール」と意識
SFから読み解く人工知能の可能性と課題)
問い3 人工知能にとって社会とは何か(人工知能と哲学の“これまで”と“これから”
コンピューティング史の流れに見る「人工知能」
変容する社会と科学、そしてAI技術)
問い4 人工知能にとって実世界とは何か(「実社会の中のAI」という視点
人工知能と実社会を結ぶインタラクション)

出版社・メーカーコメント

人工知能と哲学、「人」に迫る二つの学問が影響し合うその先を問い、考える本書は、人工知能学会誌『人工知能』の連載記事レクチャーシリーズ「AI哲学マップ」および関連記事を再編集し、書籍化するものです。レクチャーシリーズ「AI哲学マップ」は、人文系(主に哲学)の研究者・実務者と人工知能分野の研究者・実務者の対談から、相互の知見を共有し集積した先に、「人工知能のフロンティアを描き出す」ことを目的として企画されました。本書では、記事・対談の内容から浮かび上がった下記四つの問いを提示し、これらを軸に対談内容を理解することで、人工知能研究の「現在地」と「方向性」を明らかにし、学問としての発展に示唆を与えます。 問い1 人工知能と人間はコミュニケーションできるのか 問い2 人工知能にとっての“時間”とは何か 問い3 人工知能にとっての“社会”とは何か 問い4 人工知能にとっての“環境”とは何か記事再編にあたり、人工知能を専門としない多くの方々にもわかりやすく読めるよう、技術解説の補足や挿絵の追加など、内容理解の助けとなる工夫を凝らしました。

著者紹介

三宅 陽一郎 (ミヤケ ヨウイチロウ)  
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻し、大阪大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、デジタルゲームにおける人工知能の開発と研究に従事。博士(工学、東京大学)。2020年度人工知能学会論文賞受賞。現在、東京大学生産技術研究所特任教授、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教授を務め、人工知能を人間に近づける探求を続けている
清田 陽司 (キヨタ ヨウジ)  
1975年福岡県生まれ。京都大学にて自然言語処理分野の研究室に配属されて以来、対話システム、テキストマイニング、情報推薦、画像処理など、コンピュータ科学および人工知能の研究開発に一貫して関わってきた。東京大学に助教として在籍中の2007年に東京大学発スタートアップ(株)リッテルを共同創業し、企業買収により2011年から(株)LIFULLにて不動産テック分野の研究開発にたずさわる。2018年から2022年まで(株)メディンプル代表取締役、2022年から(株)FiveVal取締役。2024年から麗澤大学工学部教授。人工知能学会編集委員長(2020−2022年)、情報科学技術協会(INFOSTA)会長(2022年−)などを担当
大内 孝子 (オオウチ タカコ)  
フリーランスの編集者、ライター。東京科学大学(旧東京工業大学)環境・社会理工学院修士課程(科学史、技術史)に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)