• 本

ガザの光 炎の中から届く声

出版社名 明石書店
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-7503-5854-3
4-7503-5854-1
税込価格 2,970円
頁数・縦 378P 20cm

商品内容

要旨

燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが“未来”に向けて遺した、比類なきメッセージ。

目次

序章
ガザは問う―いつになったら過ぎ去るのか
なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか
永遠に続く一時性という悪循環を打ち砕くこと
ぼくの足をもう踏まないで
失われたアイデンティティ―農民と自然の物語
どうしてあなたたちはまだここにいるの?
ガザ地区の戦争被害を受けたコミュニティにとって実験的なデザインが持つ倫理的意義
ガザの暗闇に人々が灯す光
パレスチナ人の権利を取り戻し、生活の質を向上させるツールとしての人工知能(AI)
輸出品はオレンジと短編小説―ガザの文化的闘い
五一日間続いたもやの中で
移動制限というナクバ―ガザ、過去を振りかえることこそが未来への道
夢を見させて
二〇五〇年のガザ―三つのシナリオ
瓦礫を押しのけて咲くバラ

著者紹介

アルアライール,リフアト (アルアライール,リフアト)   Alareer,Refaat
ガザ・イスラーム大学で世界文学、比較文学、フィクションおよびノンフィクションのクリエイティブ・ライティングを教えていた
メジェド,アスマア・アブー (メジェド,アスマアアブー)   Mezied,Asmaa Abu
経済開発と多様性受容の専門家として、農業分野におけるジェンダー、開発、気候変動の問題に取り組んでいる。研究テーマは、ケアエコノミー、経済部門における女性の組織化、民間部門の社会的説明責任、パレスチナの政治、農業、環境のアイデンティティの相互作用などである
アブーサラーマ,シャハド (アブーサラーマ,シャハド)   Abusalama,Shahd
パレスチナ人アーティストで、ブログ「Palestine from My Eyes」の著者。学術誌や文芸誌など複数の出版物に文章を提供している。現在、シェフィールド・ハラム大学の博士課程に在籍し、パレスチナ映画について研究している
アッディラウィー,バスマン (アッディラウィー,バスマン)   Aldirawi,Basman
バスマン・デラウィとしても文章を発表している。理学療法士で、2010年にガザのアル=アズハル大学を卒業。音楽、映画、特別な障害を持つ人々に関心を持ち、オンライン・プラットフォーム「We Are Not Numbers」に数多くの物語を寄稿している
アル=クドゥワ,サーレム (アルクドゥワ,サーレム)   Al Qudwa,Salem
受賞歴のある建築家で大学講師。前向きな社会変革をもたらす日常の建築を探求している。ハーバード大学神学大学院で紛争と平和学の特別研究員を務めている
アブーサリーム,ジハード (アブーサリーム,ジハード)   Abusalim,Jehad
ニューヨーク大学の歴史学とヘブライ・ユダヤ研究の合同プログラムで博士号を取得中の学者、作家、講演家。2018年よりAFSCに勤務
ビング,ジェニファー (ビング,ジェニファー)   Bing,Jennife
1989年からAFSCに勤務し、パレスチナと中東に関する講演ツアー、会議、ワークショップ、アドボカシー・キャンペーン、教育プログラムなど数百のプログラムを企画し、さまざまな分野でAFSCに貢献してきた
メリーマン=ロッツェ,マイケル (メリーマンロッツェ,マイケル)   Merryman−Lotze,Mike
2010年よりAFSCに勤務し、米国におけるイスラエルとパレスチナに関する支援活動と政策の調整を行っている。専門分野は人権と紛争解決で、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、イエメン、イラクおよび中東全域でのプログラムに携わる
斎藤ラミス まや (サイトウラミス マヤ)  
1975年生まれ、ニューヨーク大学英米文学科卒。TV局各社で翻釈業をしながら現在は水彩画のチャンネルも運営している
早尾 貴紀 (ハヤオ タカノリ)  
1973年生まれ、東京経済大学教員。パレスチナ/イスラエル研究、社会思想史研究。ヘブライ大学客員研究員として2002−04年(第二次インティファーダ期)に東エルサレム在住、その間に西岸地区、ガザ地区、イスラエル国内でフィールドワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)