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内調 内閣情報機構に見る日本型インテリジェンス

ちくま新書 1854

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-480-07682-3
4-480-07682-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 510P 18cm

商品内容

要旨

日本の内閣情報機構は公的情報が少なく、内部証言も断片的だったため、これまで実態が未解明だった。本書は一九三六年に情報委員会が設置される前夜から、動揺する国際秩序への対応を迫られた一九七二年頃までの実態を、この間の情報機関に深く関わった三人のキーパーソン、横溝光暉、吉原公一郎、志垣民郎が残した資料と証言をもとに描く。政府寄りの世論形成に取り組み、時には他省庁の取り組みにくい政策課題に自らの存在価値を見いだした内閣情報機構の実像に初めて迫る。

目次

序章 三人のキーパーソン―横溝光暉・吉原公一郎・志垣民郎
第一章 行政史上初の内閣情報機構
第二章 官許ジャーナリズム
第三章 戦下の思想戦と文化人
第四章 独立日本の内閣情報機構
第五章 転機の六〇年安保
第六章 学者の囲い込み
第七章 官制シンクタンク
終章 戦前戦後を繋ぐ人々

出版社・メーカーコメント

内閣情報機構の実態を解明する初めての通史。三人のキーパーソン、横溝光暉、吉原公一郎、志垣民郎の残した資料と証言をもとに、戦前から戦後までを描き出す。

著者紹介

岸 俊光 (キシ トシミツ)  
1961年生まれ。一般社団法人アジア調査会常務理事・事務局長。毎日新聞東京本社学芸部長、論説委員を経て現職。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。博士(学術)。著書に博士論文を改稿した『核武装と知識人―内閣調査室でつくられた非核政策』(勁草書房、国際安全保障学会最優秀出版奨励賞〈佐伯喜一賞〉)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)