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哲学の言葉を聴く 西洋古典哲学研究

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-13-010163-9
4-13-010163-3
税込価格 7,040円
頁数・縦 393P 22cm

商品内容

要旨

最重要論文を精選。二千年超の写本伝承をへて編集されたテクストを読み解きながら、哲学と文献学が交錯するところで浮かび上がる問題群を詳細かつ徹底的に論じる。

目次

西洋古典哲学の理念と方法
第1部 初期ギリシア哲学・ソフィスト思潮(視点を超えて語る―クセノファネス断片34DK
ソフィストの言行を証言する―ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』第9巻「プロタゴラス伝」 ほか)
第2部 プラトン(一)初期から中期へ(最初の言葉が挑発する―プラトン『ソクラテスの弁明』17A
哲学的政治の理想が挫折する―プラトン『カルミデス』の背景 ほか)
第3部 プラトン(二)『ポリテイア』(正義をなす友と敵とは誰か―プラトン『ポリテイア』第1巻334D‐E
正義を批判する―プラトン『ポリテイア』第2巻357A‐362C ほか)
第4部 プラトン(三)後期の哲学(万物の構成要素が結び合わされる―プラトン『ソフィスト』の語彙
善をどう論じるか―プラトン『ピレボス』11A‐12B ほか)
第5部 アリストテレス(問答法は試問術とどう関わるか―アリストテレス『ソフィスト的論駁について』34.183a37‐b8
イデアと名を同じくする―アリストテレス『形而上学』A6、987b7‐10)

著者紹介

納富 信留 (ノウトミ ノブル)  
1965年東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。1995年、英国ケンブリッジ大学古典学部Ph.D取得、九州大学文学部助教授、慶應義塾大学文学部教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2007〜2010年に国際プラトン学会会長を務め、現在、日本哲学会会長、FISP運営委員など。主な著書に、『ソフィストとは誰か?』(人文書院、2006年、ちくま学芸文庫、2015年、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)