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よみがえる美しい島 産廃不法投棄とたたかった豊島の五〇年

出版社名 日本評論社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-535-52858-1
4-535-52858-6
税込価格 2,860円
頁数・縦 334P 20cm

商品内容

要旨

大規模産廃不法投棄により汚染されたふるさと。絶望の淵から立ち上がり、美しい自然を取り戻した住民たちの勇姿を描く。

目次

第一章 住民の敗北―大量の産廃が島へ(一九七五年〜一九九〇年)(美しく、心豊かな島
国立公園が廃棄物処理場に ほか)
第二章 住民の勝利―県が廃棄物の撤去を約束(一九九〇年〜二〇〇〇年)(たたかいの場は公調委へ
なぜ公害調停を選んだか ほか)
第三章 県と住民の協働―共通の難敵「廃棄物」に挑む(二〇〇〇年〜二〇一七年)(住民を取り巻く厳しい状況
中間処理施設の稼働に向けて ほか)
第四章 よみがえる美しい島(二〇一七年〜)(完了式典後に新たな廃棄物
残された最大の「難敵」―汚染された地下水 ほか)

出版社・メーカーコメント

わが国最大の産廃不法投棄事件に見舞われ、それまでの平穏な日常が一変してしまった瀬戸内海の豊島。島から産業廃棄物を撤去し、自然豊かなふるさとを取り戻すためには産廃事業を許可した県を相手に訴えを起こさざるを得なかった。豊島の再生のみちのりは、1975年の不法投棄の開始から、公害調停が成立した2000年、廃棄物の完全撤去が実現した2023年までと長きにわたるが、その労苦は計り知れないものだった。本書は史上最悪の不法投棄事件とも言われた豊島事件を、住民側の弁護団の一員として支援してきた著者が明らかにしたものである。著者が描く住民たちの勇気と行動力は、環境問題の山積する今日においても一層光り輝いてみえる。

著者紹介

大川 真郎 (オオカワ シンロウ)  
1941年和歌山県生身。2010年7月〜2013年4月日本司法支援センター常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)