盲目の梟
白水uブックス 257 海外小説永遠の本棚
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2025年6月 |
ISBNコード |
978-4-560-07257-8
(4-560-07257-4) |
税込価格 | 2,090円 |
頁数・縦 | 346,4P 18cm |
商品内容
要旨 |
「人生には徐々に孤独な魂をむしばんでいく潰瘍のような古傷がある」―生の核心に触れるような独白で始まる代表作の中篇「盲目の梟」。筆入れの蓋に絵を描くことを生業とする語り手の男が、心惹かれた黒衣の乙女の死体を切り刻みトランクに詰めて埋めにいくシュルレアリスム的な前半部と、同じ語り手と思しい男が病に臥しての「妻殺し」をリアリスティックに回想する後半部とが、阿片と酒精、強烈なペシミズムと絶望、執拗に反復されるモチーフと妄想によって複雑に絡み合う―。ドストエフスキーやカフカ、ポーといった西欧文学と、仏教のニルヴァーナ、イランの神秘主義といった東洋思想とが融合した瞠目すべき表題作と、さまざまな傾向をもつ9つの短篇に加え、古都への旅を綴った紀行文『エスファハーンは世界の半分』を収める。 |
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出版社・メーカーコメント
世界文学の視座からも再評価著しいヘダーヤトの代表作を含む中短篇集。復刊にあたり、旅行記『エスファハーンは世界の半分』を併録。