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脱領域の読書 あるロシア研究者の知的遍歴

出版社名 人文書院
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-409-24172-1
4-409-24172-9
税込価格 3,520円
頁数・縦 308P 19cm

商品内容

要旨

異端の政治学者による知的自分史。長年ソ連・ロシア研究に携わってきた著者が自らの学問的基盤を振り返り、その知的遍歴をたどる読書録。

目次

知的遍歴の回顧
1 学問論(サイエンス・ウォーズ―金森修の問題提起に寄せて
学問の世界における「欺瞞」論争―ソーカルとブリクモンの場合)
2 歴史学と政治学(現代史における時間感覚―事件・歴史家・読者の間の対話における距離感
社会運動史をめぐるあれこれ―論集『歴史として、記憶として』に寄せて
丸山眞男・民主主義・東大闘争/紛争)
3 文学と政治(時節を外れて高橋和巳を読む―『憂鬱なる党派』
ハンガリー事件と文学―真継伸彦『光る声』
江川卓とソビエト文学)
4 ジェンダーとケア(ケアの倫理とギリガン
ケアの社会学―川本隆史の編著をめぐって
トラウマの受け止め方―宮地尚子の著作から)
5 歴史の中の個人(文学作品に見るマルテンスの生涯―ヤーン・クロスの歴史小説を読む
ソ連最後の外相ボリス・パンキン
マイケル・イグナティエフとウクライナ)

著者紹介

塩川 伸明 (シオカワ ノブアキ)  
1948年生。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院社会学研究科国際関係論専攻博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手、東京大学大学院法学政治学研究科教授を経て、2013年より東京大学名誉教授。専門はロシア・旧ソ連諸国政治史、比較政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)