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女らしさと支配 抑圧をめぐるフェミニズム哲学

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-7664-3067-7
4-7664-3067-0
税込価格 3,740円
頁数・縦 257,2P 20cm

商品内容

要旨

フェミニズム理論と現象学を融合させ、女性が日常生活の中でどのように抑圧されているかを鋭く分析。身体、感情、自己認識にまで及ぶ「女らしさ」の規範が、女性に内面化された支配の形であることを明らかにする。特に、ミシェル・フーコーの権力論を応用し、女性の身体がいかに社会的に形成され、管理されているかを論じる。第2波フェミニズムの名著とされる本書は、性差別の構造を深く理解したい読者にとって必読の書となる。

目次

序論
第一章 フェミニスト意識の現象学へ向けて
第二章 心理的抑圧について
第三章 ナルシシズム、女らしさ、疎外
第四章 女性的マゾヒズムと個人変容の政治学
第五章 フーコー、女らしさ、父権的権力の近代化
第六章 羞恥とジェンダー
第七章 自尊心を養い、傷を癒す―女性の感情労働における服従と離反

出版社・メーカーコメント

「フェミニストになる」とはどういうことか?美容行為、サドマゾヒズム、ケア労働などのテーマを通して内面化された男性支配を暴いていく。第2波フェミニズムの金字塔、待望の邦訳。フェミニズム理論と現象学を融合させ、女性が日常生活の中でどのように抑圧されているかを鋭く分析。身体、感情、自己認識にまで及ぶ「女らしさ」の規範が、女性に内面化された支配の形であることを明らかにする。特に、ミシェル・フーコーの権力論を応用し、女性の身体がいかに社会的に形成され、管理されているかを論じる。第2波フェミニズムの名著とされる本書は、性差別の構造を深く理解したい読者にとって必読の書。

著者紹介

バートキー,サンドラ・リー (バートキー,サンドラリー)   Bartky,Sandra Lee
1935年生まれ、2016年没。アメリカの哲学者・フェミニズム理論家。イリノイ大学シカゴ校で哲学教授を務め、女性の身体と社会規範に関する分析を行なった。フェミニズム哲学誌『Hypatia』の創設にも尽力した
井上 太一 (イノウエ タイチ)  
翻訳家・執筆家。動物倫理、ビーガニズム、フェミニズムを中心に、関連文献の翻訳と執筆に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)