
柳生石舟斎 柳生一族
山岡荘八歴史文庫 60
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 1987年3月 |
ISBNコード |
978-4-06-195060-3
(4-06-195060-6) |
税込価格 | 850円 |
頁数・縦 | 494P 15cm |
書店レビュー
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己の道をただひたすらに
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- ウィー東城店 (広島県庄原市)
「少しく硬い……」。血気盛んな若き日の石舟斎が、その後師となる上泉伊勢守とはじめて剣で対峙したときに上泉伊勢守がこぼした言葉。完膚なきまでの敗北とともに己の傲慢さやうぬぼれを知った石舟斎は、猛烈な自省を経て歩みを新たにする。殺伐とし乱れた戦国の世で人を殺める道具だった剣を、人を活かす思想にまで高めた、殺人剣から活人剣への道のりは、現代社会がさまざまなものを殺してきた時代から活かす時代に転換しなければならない今こそ再読の価値あり。せっかく生まれたのなら、己の道を見定め、覚悟して歩んでいきたい。すべての道はひとつに通ずると信じて。
(2013年3月12日)
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商品内容
要旨 |
剣の道はかほどに奥深く、玄妙なものであったのか―柳生の里をおとずれた神陰流の流祖上泉伊勢守秀綱と立ち合ったとき、柳生宗厳は己れを愧じた。慢心、うぬぼれ、未熟さ…目からうろこが落ちる思いでそれに気づいた宗厳は即刻秀綱に入門、切磋琢磨を誓う。無刀取り柳生新陰流の開祖石舟斎の半生。 |
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出版社・メーカーコメント
剣の道に無刀の心を拓いた柳生新陰流の開祖柳生の里をおとずれた上泉伊勢守と立ち合ったとき、宗厳は己れを愧じた。慢心と自惚れに満ちた自分の未熟さに気づいた宗厳は伊勢守に弟子入り、切磋琢磨を誓う。