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女性を弄ぶ博物学 リンネはなぜ乳房にこだわったのか?

出版社名 工作舎
出版年月 1996年10月
ISBNコード 978-4-87502-271-8
4-87502-271-9
税込価格 3,520円
頁数・縦 276P 22cm

商品内容

要旨

リンネの「哺乳類」(ママリア、字義どおりには乳房類)という新しい分類名は、当時定着しはじめた(乳母ではなく母親自身の)母乳による子育ての流行を色濃く反映していた。革命の象徴でもあった乳房は、いつしか中流家庭内のつつましい良妻の象徴へと後退を迫られてゆく。本書は乳房の形や性器の形状を科学の名の下にうんぬんする博物学者の虚妄と、「自由、平等、友愛」をうたった啓蒙の世紀のジェンダーの罠をあばく。

目次

第1章 植物の私生活
第2章 なぜ哺乳類は哺乳類と呼ばれるのか?
第3章 類人猿の男らしさ、女らしさ
第4章 差異の解剖学
第5章 ジェンダーと人種の理論
第6章 誰が科学をすべきか
終章 扱いそこねられた自然の身体